子供の歯茎が腫れる6つの原因!その対策とは? - cocoiro(ココイロ)

子供の歯茎が腫れたとなると、親御さんも何かと心配になることでしょう。子供の歯茎が腫れる原因は、歯磨きの仕方・健康面・成長の通過点など、実にさまざまであることをご存じでしょうか。

今回の記事では、子供の歯茎の腫れにについて、解説していきましょう。

簡単にチェックできる、子供の歯茎の腫れのサインとは?

子供の歯茎の腫れは、歯茎の中で「炎症」が起きていることを表します。そして、歯茎がブヨブヨとしているのが腫れのサイン。これは、目視でも確認できます。

これらの腫れは、最近よく耳にする「歯周病」にもつながるものです。原因と対処法をしっかり理解し、最善の方法を考えてケアする必要があります。

子供の歯茎が腫れる6つの原因

子供の歯茎が腫れる原因は、主に6つ挙げられます。この章では、実際にどのような原因で歯茎が腫れるのかを見ていきましょう。

ストレスによる体調不良

大人と同様、子供でも、入学や新学期の生活の変化やクラスでの交友関係などにより「ストレス」を感じる場合があります。そのときに生じやすいのが体調不良です。心に疲れを感じることで睡眠不足になったり、抵抗力や免疫力がダウンしたりして歯茎が腫れやすくなることもあります。

子供の置かれている環境に変化があった場合、体調のチェックをこまめに行いましょう。それと併せて、歯茎の腫れの状態も確認することをおすすめします。

フィステルの恐れ

フィステルとは、歯根に溜まった膿の塊のことであり、歯根にトラブルがあると出てくる現象です。目視でもすぐ確認できます。このフィステルが潰れると膿がジワジワ出てきます。再発することもあるので、よくチェックするようにしましょう。

もし、口腔内にフィステルができた場合は、すぐ歯科医院へ行き、適切な治療を受けることをおすすめします。

歯磨きがうまくできていない

普段の歯磨きが不十分だと、磨き残しが蓄積して歯垢が付着します。そして、それが「不潔性歯肉炎」となってしまうこともあります。

子供の場合、力加減の調整がうまくできず、均等に歯磨きができないケースもあります。健康な歯茎を末永くキープするためにも、子供のうちに正しい歯磨きの仕方を理解させたほうがいいでしょう。

親御さんも、子供が正しく歯磨きできているかチェックし、磨き残しがないかも忘れずに見ててあげましょう。このような積み重ねによって、歯茎の腫れのトラブルも回避できるかもしれません。加えて、永久歯になっても健康な歯茎をキープできるでしょう。

歯の生え変わり

子供の歯茎の腫れは、乳歯から永久歯の生え変わりの時期にありがちなケースです。特に永久歯が生え出すと奥歯までよく磨けなくなり、歯茎に歯垢や歯石が付着しがちになります。それを放っておくと歯茎が腫れてしまうので、歯の生え変わりの時期も細心の注意を払いましょう。

歯磨きがしづらい歯の生え変わり時期は、確かに歯を磨くのが面倒です。とはいえ、子供の永久歯を支える土台である歯茎が腫れてしまうと、歯の健康にも影響を与えます。歯茎の腫れが生じないよう、お子さんの乳歯と永久歯の生え変わりの状態をこまめに把握しておくことをおすすめします。

ヘルペス・ウイルスによる口腔感染症

ヘルペス・ウイルスによって、口周りがポツポツと腫れてしまうのが口唇ヘルペスです。よく体に疲れがあると出てくる症状として知られています。子供の場合、最初にヘルペス・ウイルスに感染したときに口腔内全体に感染するケースもよくあり、それによって歯茎が腫れてしまうことがあります。

また、ヘルペス・ウイルスは接触伝染性ということもあり、家族に感染するリスクも潜んでいます。ヘルペスを発症している間は、互いの口が触れてしまう共用のものに関しては別々に使うようにし、感染を最小限に抑えましょう。子供のヘルペスによる歯茎の腫れが治るまで、生活面でも十分注意が必要となります。

思春期によるホルモン分泌

個人差もありますが、小学校高学年から中学生の時期になると第二次性徴が始まり、ホルモンの分泌が盛んになります。これによって起こる思春期特有の歯肉炎を、一般的に「思春期性歯肉炎」と呼びます。普段からお口のケアをしていても歯茎が腫れる場合があります。

思春期はホルモンの変化によって歯肉の炎症を起こしやすくなる時期であり、炎症が強くなりがちです。従って、歯茎の腫れが余計に目立つこともあります。