子供の風邪にどう対処する?症状の特徴から風邪の原因まで解説 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

発熱や咳をともなう感染症

急性気管支炎

感染症による気道(気管支)の炎症です。 肺炎マイコプラズマや肺炎クラミドフィラなどのウイルスが原因になります。ウイルス感染に引き続き、二次性の細菌感染症が起こる可能性も。主な症状は、咳や痰などが出ます。また、発熱や食欲の低下、全身のだるさ、胸の不快感などが起こります。肺炎との合併症を確認するために、医療機関では胸部X線画像や胸部CTなどで影を確認することも。

治療は、ウイルスに対して有効な治療薬がないため、基本的に安静や水分補給などが中心です。細菌感染を疑われた場合には、抗菌薬を使います。

ウイルス性肺炎

原因となるウイルスは多岐にわたります。乳幼児では、RSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどが挙げられます。基本的には体外からウイルス感染しますが、なかには体内に潜んでいたウイルスが免疫力低下にともない悪化することも。症状は発熱や咳、呼吸困難などが挙げられます。そのほか、筋肉痛や頭痛、全身のだるさなど。

治療には、インフルエンザやサイトメガロウイルスなどなら抗ウイルス薬を使いますが、ほかのウイルスでの治療薬は決まっていません。そのため対症療法が重要に。熱や風邪をおさえる薬などを使用しながら、保温、保湿、栄養補給を積極的に行います。

気管支ぜんそく

空気の通り道である気道に炎症が起き、さまざまな刺激によって気道が狭くなることを繰り返します。刺激となるのは、ダニやハウスダスト、カビ、ペットのフケなど。慢性的に咳が続き、呼吸に支障を来します。

いったん症状が治まっても、完治するわけではありません。何かの拍子に気道がまた狭くなり、その状態が慢性的に続けば、学校や会社など日常生活にも影響します。そのため、症状が治まっても安心はできません。

治療は、吸入のステロイド薬を用います。ぜんそくの症状に合わせて、量の調節を行います。もし、発作の原因となるアレルギーが分かっている場合にはそれらを避け、タバコの煙にも注意しましょう。

百日咳

乳幼児や小児がかかりやすく、重症化や死亡の危険性もあります。1950年代にワクチンが開発されるまでは、年間10万人の発病者、約10%の死亡者が確認されていました。現代でも、ワクチンを接種していない子供なら、重症化する恐れもあります。

主に、患者のくしゃみや接触を介して感染します。発症から3週間ほどで、他人に感染する百日咳菌を生み出すといわれています。

百日咳は、3段階で症状が変わります。まず、7~10日間の潜伏期間から風邪の症状が現れ、咳の回数が増えていきます。続いて、だんだんと発作性、けいれん性をともなう咳へと変わり、2~3週間継続します。「ヒュー」といった音が息を吸うときに出ます。嘔吐もともないます。そして、2~3週間以降の回復期には発作が治まる一方で、突発的に咳も出るようになります。その後、およそ2~3ヶ月で回復します。

参考
百日咳とは|感染症予防接種ナビ

風邪の対処方法

自宅でできる対処方法

38度ほどなら、安静にして水分補給を心がけましょう。また、加湿器や空気清浄機を使って適切な湿度を保ち、空気の入れ換えをしながら清潔にしておきましょう。夜間に咳き込むなら水分補給をします。ただ、一度に多量ではなく、少量を何度かに分けて飲ませます。睡眠時に咳き込むようなら、上半身を起こして気道を確保して安静に保ちましょう。

医療機関を受診する場合

乳幼児は、ウイルスなどの感染が原因です。そのため、細菌に対する薬である抗生物質などの薬剤治療は基本的に行いません。細菌感染を疑う際には、中耳炎や肺炎などの合併症の確認、溶連菌迅速検査や尿検査を行います。

ウイルス感染は、発熱期間などがある程度決まっているため、基本的には本人の免疫力で治します。一方で合併症や高熱を発症するようなら、必要に応じて投薬を行うこともあるでしょう。

普段からしておきたい風邪の予防

子供は、家庭だけでなく保育園や幼稚園、学校、公共交通機関、出かけた先など、さまざまな場所で風邪にかかる可能性を持っています。そのため、十分な睡眠や水分補給、栄養補給を行い、寝冷えや湯冷めに注意しましょう。季節に応じた服装にすることも大切です。

終わりに

子供の風邪は、基本的には本人の自然治癒力を生かした処置になります。ただ、合併症などで悪化する恐れもあるので、症状が気になるようなら医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。

参考
こどもの咳のおはなし ~お子さんの咳について知っておきましょう|シオノギ製薬
子供の熱について|八王子医師会
【小児科医監修】子供の風邪を早く治す!熱・咳などの症状、風邪薬の選び方、適切なお風呂や食事とは?|HugKum
【風邪とは】|つだ小児科クリニック
急性気管支炎|一般社団法人日本呼吸器学会

この記事をかいた人

アバター画像

okamoto