3歳児の平均身長・体重・頭囲！身長を伸ばすにはどうすればいいの？ - cocoiro（ココイロ）

3歳になると幼稚園に入園し、たくさんの同い年の友達に触れ合う子供が多くなります。これまであまり気にならなかった我が子の身長が、幼稚園で背の順で並ぶことがあったときに前の方だったと驚かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな保護者のために、3歳児の男女別成長平均値と成長を促す3大原則をご説明します。そして3歳児に行うべき具体的対策をご紹介します。

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3歳児の平均身長・体重・頭囲

3歳は複雑な運動ができるようになる時期です。言葉を話して意思の疎通ができる子が増え、また社会性が身についてルールを守れるようになります。そんな3歳児の男女別成長平均値を見てみましょう。

身長と体重だけでなく頭囲も重要

乳幼児健診では、身長と体重だけではなく、頭囲も計測されます。厚生労働省が平成24年3月に発表した乳幼児身体発育評価マニュアルに頭囲を計測する理由について以下のように書かれています。

低栄養の影響は体重→身長→頭囲の順で現れますので、身長の伸びが緩やかになってきたら低身長をきたす疾患に罹患していないか、摂取する栄養量をどう増やすか、検討する必要があります。

（引用元：平成24年3月 乳幼児身体発育評価マニュル｜平成23年度厚生労働科学研究費補助金（成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業）,P27）

つまり、子供の年齢が低いうちは、栄養が足りているかどうかの判断材料として、身長、体重だけではなく、頭囲も重要ということです。そのため、幼児の発育状況はさまざまな計測をもとに総合的に判断されます。

3歳児男子の平均身長・体重・頭囲

厚生労働省が行った平成22年の乳幼児身体発育調査結果の概要から3歳男子の平均身長・平均体重・平均頭囲を抜粋してまとめた表が次のものです。

3歳児男子の平均身長・平均体重・平均頭囲

3歳児女子の平均身長・体重・頭囲

同調査結果の概要から3歳女子の平均身長・平均体重・平均頭囲を抜粋してまとめた表が次のものです。

3歳児男子の平均身長・平均体重・平均頭囲

参考

平成22年乳幼児身体発育調査の概況について 調査結果の概要 表3・表4・表6｜厚生労働省

3歳児の成長を促す3大原則

遺伝学に関する国際学術誌であるnature geneticsでは人の身長と遺伝の関係について、次のように書いています。

成人の身長は、多数の遺伝子の組み合わせによって決定される複合形質の典型例だ。世代間で受け継がれる遺伝要因が、身長の個人差の原因の約80％を占めている。

（引用元：ヒトの身長に関連する遺伝子バリエーションを数百個も新規同定（2014年10月6日）｜nature genetics）

つまり、子供の身長は親からの遺伝で8割決まると分かっています。では、身長を伸ばすための残りの2割に考えられる要因は何なのでしょう。

厚生労働省の乳幼児身体発育評価マニュアルに幼児の成長を促す要素について次のように書かれています。

幼児期の子どもの身体発育は、離乳時期、食生活リズムや摂取栄養バランス、運動、生活リズム、精神的ストレス、親の育児状況などにより影響を受けます。

（引用元：平成24年3月 乳幼児身体発育評価マニュアル｜平成23年度厚生労働科学研究費補助金（成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業）,P31）

食事、睡眠、運動が身長が伸びることにどのように影響するのでしょうか。3歳児の成長を促す理由について見ていきましょう。

【食事】規則正しく栄養バランス良く

背が伸びる、つまり骨を伸ばすためには栄養が必要です。その栄養を体に取り入れる行為が食事なのです。

厚生労働省が示した3歳児が必要とする1日の推定エネルギー量は、男子は1,300kcal、女子は1,250kcalです。男女ともに1～2歳児が必要とする推定エネルギーの約1.4倍の栄養が必要になります。

参考

2 乳児・小児｜厚生労働省,P363

子供の身長を伸ばすために必要な栄養素と避けたい栄養素について、下記参考をもとに以下にまとめました。

【骨を成長させる栄養素】

【骨を成長させない栄養素】

参考

どうすればもっと身長を伸ばすことが出来るのか？｜ぬかたクリニック

子供の成長のための3大要素とは？食事と成長｜高光製薬株式会社

骨を丈夫にする食生活　カルシウムを豊富に含む10の食品｜保健指導リソースガイド

また、特例社団法人日本小児保健協会が実施した幼児健康度に関する継続的比較研究（平成23年3月時点）で、朝食を週に1回以上抜くことがある3歳児が7.2%もいることが分かりました。

参考

幼児健康度に関する継続的比較研究 平成22年度総括・分担研究報告書（平成23年3月）｜特例社団法人日本小児保健協会,P39（Q26 朝食のとり方はどうですか。）

3歳は食べ物の好き嫌いをはっきりと口に出して言える時期なので、何が好きで何が嫌いかということを保護者は把握できるようになります。

そのため、無理に嫌いなものを食べさせることやダラダラ食べさせることはやめましょう。家族揃って楽しい食事の雰囲気をつくることが、きちんと食べて栄養を摂ることにつながります。その上で、栄養バランスが崩れないように献立の工夫をするようにしましょう。

参考

食事と成長｜子供の低身長を考える成長相談室

【睡眠】生活リズムを整えて良質で十分な時間を確保

背が伸びるのは、成長ホルモンと呼ばれる物質が働くことによります。この成長ホルモンが多く分泌されるのが睡眠中です。

特例社団法人日本小児保健協会が実施した幼児健康度に関する継続的比較研究結果（平成23年3月時点）から3歳児の睡眠状況を見ると、3歳児の最も多い起床時間帯は7時で、就寝時間は21時です。これは2歳児の睡眠状況と同じです。

また、調査によって、22時以降まで起きている3歳児は2歳児よりも減っているもののいまだに3割弱います。このような夜型の生活サイクルを送っていると、日中に眠たくなって活動が制限されるため目一杯遊ぶことができません。

すると睡魔が限界にくると昼寝をしてしまうため、就寝時間も遅くなる上夜ぐっすりと眠ることができないため十分な睡眠時間を取る事ができなくなります。

成長ホルモンは、睡眠中に正常に分泌されるため睡眠時間に長くぐっすりと眠ることが、子供の身長が伸びるためには必要です。

参考

幼児健康度に関する継続的比較研究 平成22年度総括・分担研究報告書（平成23年3月）｜特例社団法人日本小児保健協会,P39（Q28・29）

未就学児の睡眠指針｜厚生労働科学研究費補助金 未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班

睡眠と成長｜子供の低身長を考える成長相談室

【運動】体を動かす遊びをしよう

骨に適度な刺激を与えるような運動は、身長を伸ばす成長ホルモンの分泌を促します。また、適度な運動をすると子供は食欲が増すので、しっかりと食事をおいしく取ることができます。

さらに運動すると疲労回復のため、ぐっすりと長い時間、睡眠を取ることができるのです。このように、体を動かすということは、食事と睡眠に深く関わっています。

3歳児は、さまざまな動作を複雑に行うことができるようになります。

＜3歳児ができる動き＞

そして、この時期にいろいろな遊びを経験したかどうかで、将来の運動能力に差が出ます。3歳は運動のスタートラインと考えて、さまざまな経験をする工夫をすることが大切です。

参考

3歳児は運動能力の分かれ道。数年後がっかりしない為に今やるべきこと｜ちちおや★コンサル

子どもの運動能力は三歳までに決まる!運動神経を高める3つの遊び｜後悔したくないママのための知育応援サイト

運動と成長｜子供の低身長を考える成長相談室