『キッチン』の読書感想文とあらすじ、書くときの3つのポイント! - cocoiro(ココイロ) - Page 2

『キッチン』を読んだ方の感想

30年以上読み継がれている『キッチン』は、何度も読んでいるファンも多い作品です。発行元の新潮社による30周年企画「『キッチン』と私」を参考にしながら、読んだ方の感想をご紹介します。

著名人の感想

コピーライターや小説家、女優による感想をご紹介します。

吉本ばななは、皮膚やかたちではなく、

はじめから人のこころを見ているような気がする。

糸井重里

(引用元:吉本ばなな『キッチン』刊行30周年 『キッチン』と私 | 新潮社

あんなに澄んだ小説は、あとにも先にも出会ったことがない。

出てくる人みんな、一生懸命生きていて、こちらまで照らされる。

綿矢りさ

(引用元:吉本ばなな『キッチン』刊行30周年 『キッチン』と私 | 新潮社

ただ生きている。

それだけの事を、こんなにも褒めてくれるのは、

この物語だけだと思う。

木村文乃

(引用元:吉本ばなな『キッチン』刊行30周年 『キッチン』と私 | 新潮社

「大切な人の死」という辛い経験を乗り越える時間を描いていく中で、生きていることを受け入れてくれる人の優しさを繊細に描き出している『キッチン』を表す言葉が多く語られています。

ネット上の口コミ

『キッチン』を購入して読んだ方はどのような感想を持ったのでしょうか。ポジティブな口コミをいくつかご紹介します。

出会いは、いつも書店。

30年前の私はJKで、まず素敵な装丁に惹かれて、読むと涙がとまらなくて、言葉にならない感覚。今でも私の1番はキッチンです。

まきまき

(引用元:吉本ばなな『キッチン』刊行30周年 『キッチン』と私 | 新潮社

言わずと知れた名作。年に一度大掃除で半分以上断捨離されていく循環の速いわが本棚に10年以上在り続けるもはやぼろぼろの一冊。大好きな人と楽しい休日を過ごして笑顔でまたねって別れた後で言いようのない寂しさが押し寄せて泣きたくなる、そんな時にこの本を開いてきた。

(引用元:キッチン (角川文庫)|読書メーター

平成の最後に再読。愛・死・孤独…そんな内容でも吉本ばななさんの作品は、重すぎず優しさに包まれているように感じます。

(引用元:キッチン (角川文庫)|読書メーター

2019年の口コミでは、平成に活躍した作家の作品を見たいと、書店で手にした方も多いようでした。また、長く愛読している方が多いことに、作品の持つ力強さを感じます。

『キッチン』の読書感想文を書く3つのポイント

最後は、読書感想文を書くときの着眼点と読者をひきつける2つのポイントをご紹介します。なかなか読書感想文を書き出せないという場合は、参考にしてください。

「死」や「孤独」から幸福を考える

読書感想文を書くときに大切なのは、自分の意見や考えを書くことです。その時に、着眼点として持っておきたいのが作品の主題です。

『キッチン』では、「死」や「孤独」が描かれており、それを通して幸福とは何かを考えることができます。もし自分が主人公のみかげだったら、3人で暮らす生活をどう感じるのか。雄一やえり子の優しさをどう受け止めるのか。大切な人の「死」が身近になくても、「孤独」を感じることは誰しもあるはずです。人生においては「影」の部分になるであろう出来事や時間から「光」を考えてみましょう。

書き出しを工夫する

『キッチン』という作品は、下記の一文で始まります。

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う

(引用元:吉本ばなな『キッチン』刊行30周年 『キッチン』と私 | 新潮社

この書き出しを見て、主人公にとって「台所」がどんな場所なのか気にならない人はいないでしょう。「どうして台所が好きなんだろう?」という疑問を持たせることで、読者を一気に物語に引き込みます。

読書感想文の書き出しも同様で、読者の興味を引き出すことで、一気に読書感想文に引き込むことができます。具体的には、「問いかけ」や「作品のセリフの引用」が効果的です。

他人の感想を参考にする

作品を読んで、自分の考えを持っていても、それを言語化できないということはよくあります。そんなときは、他の人の言葉を参考にすることをおすすめします。

自分が感じていたことを上手に表現している人がいれば、それを参考に自分の言葉に置き換えればいいだけです。今回の記事でも紹介した著名人の言葉や口コミも参考になるので、自分の考えを言語化するために有効に活用してください。

まとめ

「死」や「孤独」という、経験がない人にとってはなかなか想像するのが難しい感情を繊細に描いているのが『キッチン』です。また、辛いときに温かく心を照らしてくれる優しさも持っている魅力的な作品です。今回ご紹介した3つのポイントや他の方の感想を参考にして、子供が読書感想文を書く際のサポートをしてあげてください。

参考

吉本ばなな『キッチン』刊行30周年 『キッチン』と私 | 新潮社

キッチン (角川文庫)|読書メーター

読書感想文「キッチン(吉本ばなな)」|感想ライブラリー

吉本ばなな『キッチン』読書感想文|きちんと静かな物語|ぶっくらぼ

この記事をかいた人

katsu

オランダの小学校で教員になるために、オランダに移住した元小学校教員。「ひとりひとり違った形や色があって、それがいい」と考え、イエナプランを取り入れた学級づくりや授業づくりに取り組む。ファーストキャリアは旅行会社!「教育」と「旅」をライフワークに、フリーライターとして活動中。Twitterで毎日オランダの教育ニュースを発信中!
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