『キッチン』の読書感想文とあらすじ、書くときの3つのポイント!

『キッチン』は、世界35ヶ国で翻訳されており、2度の映画化がされている吉本ばななさんの処女作であり代表作です。発行から30年以上たった今でも読み継がれる名作です。今回の記事では、『キッチン』のあらすじと読書感想文を書くときのポイントをご紹介します。なかなか読書感想文に手がつかないという子供にとって、参考になれば幸いです。

『キッチン』のあらすじ

大切な人間の「死」という重たいテーマであるにもかかわらず、暗くなりすぎることなく死を受け入れていく様子がていねいに繊細につづられています。『キッチン』は三部構成の小説の1つで、他に『満月』と『ムーンライト・シャドウ』があります。ここでは、『キッチン』のあらすじだけでなく、『満月』と『ムーンライト・シャドウ』についても簡単にご紹介します。

みかげの祖母の死

主人公のみかげは、早くして両親と祖父を亡くします。そんなみかげが大学生ときに、唯一の肉親である祖母を亡くしてしまいます。天涯孤独の身となり、葬式の後は失意のまま過ごすことになります。

しかし、一人で住むには広すぎる家から引っ越すことを考えますが、部屋探しのことや荷物の整理のことを考えると行動を起こすことができず、ただ時間だけが過ぎていきます。

そんなときに、祖母の行きつけの花屋さんでアルバイトしている同じ大学の1つ下の田辺雄一がみかげのところに来て、「しばらくうちに来ませんか?」と、自分の家で暮らすことを提案します。そこまで親しくもない雄一の提案に乗り、みかげはマンションの10階にある雄一の部屋で暮らすことになります。

3人での暮らし

雄一には、えり子(本名は雄司で男性ですが、女性として生きている)という母親がおり、みかげと雄一、えり子の3人暮らしが始まります。しかし、3人暮らしが始まって物語が大きく展開していくことはなく、静かな生活が続きます。みかげは、田辺家のソファで眠り、掃除をしたり、ごろごろしたりする生活を送ります。

少し変わった3人の生活を続けていく中で、みかげは雄一やえり子の純粋な優しさに触れます。また、元交際者から連絡があり今の状況を伝え、雄一が大学の食堂で彼女にひっぱたかれていることなどを聞かされます。いつかは田辺家を出て行かなければいけないと思いつつも、今は田辺家にいることが自分のすべてだと感じる日々を過ごします。そうして、みかげの心の傷は少しずつ癒やされていくのです。

『満月』と『ムーンライト・シャドウ』

『キッチン』に続く作品の『満月』は、雄一の母親・えり子が死んだというところから始まります。ゲイバーの客にえり子は刺されて殺されてしまうのです。その報告を聞いたとき、みかげは大学をやめて料理研究家のアシスタントとして働き始めていました。

えり子の死を知って、みかげは雄一と同居することになります。しかし、付き合ってもいない2人の男女の同居に対して周りの理解は難しく、雄一は母親を亡くし天涯孤独になった動揺で旅に出てしまいます。みかげはそれを止めませんでしたが、出張先で食べたかつ丼を雄一に食べさせたいと思い、雄一の宿泊先へと向かいます。

最後の短編である『ムーンライト・シャドウ』は、『キッチン』と『満月』とストーリーのつながりはありませんが、大切な人の死をテーマにしている点で共通しています。『ムーンライト・シャドウ』では、恋人の死がテーマになっています。

参考

キッチン/吉本ばななのあらすじと読書感想文|ミニシアター通信

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