『バッテリー』の読書感想文を書くときに役に立つポイントとあらすじ - cocoiro(ココイロ) - Page 2

『バッテリー』の読書感想文を書くときの3つのポイント

読書感想文の参考例で見てきた通り、自分の意見や考えを書くことが大切なポイントです。ここでは、自分の意見や考えを書きやすくするポイントと、読者の興味をひきつけるためのポイントを2つご紹介します。

登場人物の成長に自分の経験を重ねる

自分の意見や考えを書きやすくするためのポイントとして、自分の経験を重ねる視点を持つことが挙げられます。野球をしていなくても、スポーツをしていれば「勝ちたい」「もっと上手になりたい」という気持ちを持ち、努力を惜しまない巧の姿に共感する部分があるかもしれません。

また、スポーツ以外の要素でも、トラブルが起きたときに、周りに助けられた経験や人間関係でつらい思いをした経験、親や身近な大人との行き違いをした経験など、『バッテリー』の登場人物たちが直面していることに近い経験はあるのではないでしょうか。

本を読むときにも、「自分も似たような経験がある」「同じように考えたことがある」と思うことで、他人事ではなく、自分事として物語を読み進めることができます。登場人物になったつもりで、「自分ならどうするだろうか?」と自問しながら読み進める視点を持つようにしましょう。

書き出しを工夫する

読者を一気に引き込むには、書き出しの一文が最も重要なポイント。具体的には、「みなさんは、バッテリーという言葉の意味を知っていますか?」という問いかけで始める方法があります。問いかけることで、読者はその問いを考えます。そして、この先の文章で書き手がどう考えているのかに興味を持つようになります。読書感想文に興味を持ってもらうには、問いかけは有効な手段の1つです。

また、「おまえ、きっとな」「ピンチに弱いぜ」というセリフをいきなり冒頭に持ってくることで、読者を物語の世界にいざなうことができます。これも問いかけと同じく、読書感想文に興味を持ってもらう有効な手段になります。

はじめ・なか・おわりの三部構成にする

最後は、構成をシンプルにすることをおすすめします。読書感想文は、思ったことを次から次に書いていると、何を書きたかったのか分からなくなり、箇条書きのようになってしまいがちです。

そこで、思い切ってシンプルに三部構成を意識してみましょう。一般的には、はじめに「本との出会い」あるいは「あらすじの要約」、中盤で「物語の中で共感したこと」「一番心に残っていること」、終盤に「物語を読んで自分の考えはどうかわったか」「これからの生活や人生にどう生かしていきたいか」を書いていきます。

シンプルな構成にすることで、書く内容が整理され、書きやすさが増します。また、内容が整理されているので、読者にとっても読みやすくなります。

まとめ

『バッテリー』は、野球を通して少年の成長を描いた青春文学です。アニメやドラマにもなっているので、いろいろな角度から作品に触れてみると、新たな発見があるかもしれません。他の人の感想文を参考にしながら、子どもが自分の意見を整理できるようにサポートしてあげてください。

参考

小中学校読書感想文指導研究会 2014年度優秀作品|下呂市教育研究所

「バッテリー」(あさの あつこ)の読書感想文 書き方の例文 2000字|読書感想文 コピペ可能 例文集(小学校・中学校・高校)

読書感想文「バッテリー(あさのあつこ)」|感想ライブラリー

バッテリー|私の読書感想文

バッテリー (角川文庫)|読書メーター

この記事をかいた人

katsu

オランダの小学校で教員になるために、オランダに移住した元小学校教員。「ひとりひとり違った形や色があって、それがいい」と考え、イエナプランを取り入れた学級づくりや授業づくりに取り組む。ファーストキャリアは旅行会社!「教育」と「旅」をライフワークに、フリーライターとして活動中。Twitterで毎日オランダの教育ニュースを発信中!
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