DCモーターを扇風機に搭載する3つのメリット
DCモーターを扇風機に搭載するメリットは次の3つです。
電気代が安い
電気料金は、消費電力の大きさに比例して発生します。DCモーターは構造上、動力を生み出す瞬間だけ電気を流すため、ずっと電力が流れ続けているACモーターに比べると消費電力が少なく、電気代が安くなるのです。
具体的にパナソニック社のDCモーター扇風機とACモーター扇風機の消費電力から1時間あたりの電気料金を求めてみましょう。
【パナソニック社の扇風機のモーター別1時間あたり電気料金】
F-CS338 | F-CS324 | |
モーター | DC | AC |
消費電力 | 19W | 38W |
消費電力量 | 0.019kWh | 0.038kWh |
1kWhあたりの従量電気料金 | 19.52円/kWh | 19.52円/kWh |
1時間あたりの電気料金 | 0.37円/時間 | 0.74円/時間 |
24時間1年間(365日)回し続けた場合 | 約3,249円 | 約6,498円 |
(1kWh(キロワットアワー)あたりの電気料金はいくら?|Selectra、F-CS324 のスペック・仕様・特長|価格.com、F-CS338 のスペック・仕様・特長|価格.comより筆者作成)
このように、同じ製造元の扇風機であってもDCモーターは明らかに電気代が安くなることが分かります。
優しい風当たり
DCモーター扇風機は低電力でも回転が安定しているため、ACモーター扇風機の弱では実現できないそよ風を作り出すことができます。TBSテレビ「マツコの知らない世界」に出演した人気の家電ライター・藤山哲人さんの運営する家電実験サイト「家電Watch」において、具体的なDCモーター扇風機のそよ風の実験が載っていますので、ぜひご覧ください。
参考
第14回:高級なDCモーター扇風機と、安いACモーター扇風機の違いは何?|家電Watch
音が静か
扇風機を動かすと聞こえる稼働音は、モーターの運転音と羽根の風切り音です。モーターの回転数を上げて風量を強くすれば涼しさを得られますが、モーターの運転音と羽根の風切り音が耳に残ります。そのため、特に就寝中に扇風機を使用する際は騒音が気になります。
しかし、DCモーターはACモーターでは作り出せない微細な送風を実現でき、風量を強くしなくても十分涼しさを感じることができます。よって、静かにしたい就寝中に扇風機を使用しても、モーターの運転音や羽根の風切り音がうるさく感じることがありません。