小学生の子供を持つ親にとって、勉強に向き合わせる方法に悩む場面は多々あることでしょう。宿題に対してやる気を出させる具体的な方法はあるのでしょうか。この記事では、小学生の勉強時間の目安、教科ごとの教え方、成績アップが目指せる勉強法をご紹介していきます。
もくじ
小学生の成績を上げるには塾?自宅学習?
高学年になれば中学進学を意識する人も多いです。子供がテストで答えられない様子を見ると、「塾へ行かせるべきでは?」と思ってしまいますが、やはり自宅学習よりも塾へ通わせた方が成績アップするのでしょうか。
実際に塾へ通わせるとなれば、時間の確保や月謝といった、予想以上に重い問題に直面してしまいます。塾選びも頭を悩ませるところで、自宅周辺にない場合は遠方まで通わなければなりません。何よりも、子供本人の意志が必要になるので、親子でよく話し合って決めることが大切です。
「自宅学習だけで成績アップできれば」と思うのであれば、ここで勉強のやり方を見直してみましょう。小学生のうちに正しい自宅学習の習慣をつけることで、中学・高校への進学もスムーズになります。子供が自分の力で成績を上げることができれば、本人の自信につながるのはもちろんですが、親としても喜びを感じられるでしょう。
小学生の成績がアップする!おすすめの勉強方法
成績アップが目指せる、おすすめの勉強法についてご紹介していきます。まず気になるのが、他の小学生たちは普段どのように勉強をしているのか、ということではないでしょうか。そこで、勉強時間や勉強をする場所、遊ぶ時間がどのようになっているのかまとめてみました。また、苦手教科の克服方法についても、それぞれの対策方法を挙げてみます。
勉強時間の目安は?
小学生を対象に平日(月~金曜)の授業以外の勉強時間について調査したベネッセ「第5回学習基本調査」データブックによると、平均勉強時間はおよそ1時間35分。そのうち「1時間」と回答をした小学生は27.7%と最も多く、次いで「1時間30分」が19.5%となり「30分」と回答した人数(12.8%)を上回っています。
「ほとんどしない」と回答する子供が4%と2006年と比べて減り、「2時間以上」が14.1%と大幅に増えていることが分かりました。ただし、この調査結果は小学1年~6年生までが対象となっており、小学生勉強時間の目安は「学年×15分」と推奨されています。
1年生であれば1日15分、6年生なら90分と大きな差が出ますが、あくまで目安として参考にしましょう。大切なのは勉強時間の長さよりもその中身です。
参考
ベネッセ「第5回学習基本調査」データブック [2015],p10
リビング学習にする
最近では「リビング学習」が注目されていますが、小学4年生くらいまでは親が家庭教師のように付き添うのも効果があります。リビング学習を実践すると子供の勉強をしっかり見守ることができ、成績アップにもつながっていきます。
また、リビング学習にすることで、夕食の支度をしながら勉強を見守ることができるメリットも生まれます。子供自身も、一人で勉強に向かう不安な気持ちを軽減できる効果もあるので、一緒に勉強をする時間を作ってみましょう。
遊ぶ時間も大切にする
小学生にとって、遊ぶ時間はとても重要です。でも、親としてはどのように向き合えばいいのでしょうか。まずは親子で、「勉強時間はいつにするのか」をよく話し合いましょう。帰宅をして遊びに行く前に宿題を終わらせる子供もいますし、夕方から夕食前までを勉強時間にする子供もいます。
子供同士の付き合いも尊重するべき。遊びを通じて自然と親しみ、社会性を学ぶことも多くあります。遊ぶ時間を奪ってしまえばストレスがたまり、勉強意欲も低下させてしまうのでバランスの取れた生活を送ることができるよう、考えてみてください。
教科ごとの対策は?
苦手克服こそ成績アップへの鍵。小学校での勉強が今後の大きな基盤となります。ここでは、教科ごとの苦手対策方法をご紹介していきます。
国語の読解力をつける
文章への苦手意識がある子供には、教科書の読み書きを身につけることで読解力が鍛えられます。低学年のうちは教科書の音読を繰り返し、ノートに書き写すことで文章の組み立てやリズム、登場する漢字も覚えられます。
高学年になったら、文章の要約をしてみてください。重要ポイントを見つけるコツが分かれば、国語のテストにも向き合えるようになります。こうした読解力は、他の教科へも影響を与えるので1年生のうちから取り組んでいきましょう。
算数への苦手意識をなくす
小学生の算数は、とにかくドリルの繰り返しを徹底しましょう。つまずいてしまう原因の多くが計算ミスであったり、九九の覚え間違いといった基礎的なものです。少しずつクリアすることで自信になるので、ミスをするたびに振り返り学習をすべきです。
図形問題を間違えやすい子供には、実際に模型を作って感覚を養うようにしましょう。また、応用問題が苦手な場合は、読解力を鍛えさせるためにも、先ほどの国語と同様の方法を試みてください。
理科・社会へも目を向ける
小学生の勉強で見落としがちなのが理科・社会の2教科です。この2教科は、日ごろの生活にうまく取り入れることで苦手意識を軽減することができます。例えば、天気予報を見ながら都道府県の位置を覚えさせる、近所に生えている花の種類を調べてみるといった要領。子供に興味を引かせることがポイントです。