歴史の勉強のポイント
歴史の学びを深めるのに重要なのは年表です。時代の流れ、時代のつながりを意識した学習がスムーズな理解につながります。また歴史は人間同士の関わり合いで起きたドキュメンタリーですので、そういった感情や思惑に注目していくと興味を持って学習を進められることでしょう。
中2の歴史の範囲
中学2年の歴史では江戸時代から昭和時代を主に学びます。日本が近代化していく様子が主で、出来事の背景をより詳細に学習していく必要があります。
江戸時代から明治時代は日本の仕組みがダイナミックに変化する時代です。ドラマや小説の題材にも多く登場する、坂本龍馬や勝海舟が生きた時代ですから、親しみを持ちやすいでしょう。また、世界大戦に突入した大正、昭和の日本を学んでいきます。
歴史の具体的な勉強方法
時代背景の理解が鍵
歴史の学習のポイントは、出来事と出来事の流れをまずつかむことです。どうしても限られた授業時間では出来事の説明がこま切れになる場合があります。そのため覚えにくい、歴史が苦手だ、と思う人も少なくありません。
歴史では予習と復習が特に大切です。まず予習で大まかな時代の流れをつかんでおきましょう。大まかな流れをつかむにはマンガや映画がおすすめです。復習では「なぜそのことが起きたのか」を自分の言葉で説明できるようにノートに書いていきます。
単語ではなく文章で覚える
暗記が苦手な人にこそ試してほしいのが、文章で単語を覚えることです。歴史は理由や理屈が必ず存在するため、重要用語を含めて文章で覚えてしまうのです。記述式対策にもなるため一石二鳥です。
歴史はストーリーで覚えるのが効果的。一度興味を持つとどんどん覚えることができます。なぜ徳川吉宗が生類憐れみの令を出したのか、なぜ坂本龍馬は江戸幕府を終わらせようとしたのかなど、歴史上の人物がどうしてその行動をとったのか、想像を膨らませると興味が深まります。
歴史のおすすめの参考書
歴史の学びを深めるおすすめの参考書を3つ紹介します。
くわしい歴史 中1~3年 新訂版(中学くわしい)(文英堂)
日常学習用に便利な参考書です。カラービジュアルで人物画や年表、歴史地図などが豊富に載っているためイメージしやすいです。別冊になっている重要用語集で暗記学習にも対応しています。
日本一成績が上がる 中学歴史ミラクルレッスン(KADOKAWA)
なぜこうなったのか、という歴史上の一連の流れを軸に説明しており、混乱しがちな時系列を整理するのに役立つ一冊です。1つのテーマが見開き2ページで構成されており、図や表が簡潔にまとめられています。普段の予習復習用にはもちろんですが、高校入試対策にも対応しています。
風雲児たち(リイド社)
参考書ではありませんが、歴史に苦手意識があるひとにおすすめの作品です。登場人物に堅苦しい印象はなく、小学生から歴史の勉強のために購入する親も多いマンガです。初刊は1980年。当時の歴史的資料をよく調査されて執筆しており、教科書とは違う切り口で歴史が描かれています。より興味深く歴史の理解が深められるでしょう。
まとめ
社会科は基本的に暗記科目です。記述式が増え自分で考える力を問う問題も増えてきましたが、やはりポイントとなる重要語句を覚えることが先決です。社会科は地理も歴史も暗記のボリュームが大きくなりがちです。白地図を使って手を動かしたり、歴史マンガなどで時代の流れをつかんだり、少しでも覚えやすいように工夫しましょう。
参考
中学校学習指導要綱解説 社会編|文部科学省
歴史の勉強法~歴史が苦手な人への処方箋|中学受験ナビ
地理の勉強法~地理が苦手な人への処方箋|中学受験ナビ
中学社会の勉強法と苦手克服のコツ|中学生の勉強法~塾長直伝!高校受験対策