落ち着きがない子供への正しい対処法とは?子供のタイプ別に解説 - cocoiro(ココイロ)

小さい子供をもつ親の多くが、子供を落ち着かせる方法に頭を悩ませているのではないでしょうか。結論からお伝えすると、これさえしていれば大丈夫という対処法はありません。ただし、子供の個性を正しく理解することや、どうして落ち着きがないのかを理解してあげようという姿勢を身につけることで、冷静に対処することが可能になります。まずは子供の目線に立つことが、子供の落ち着きを取り戻す第一歩となります。

落ち着きがない子供の3つのパターン

落ち着きがない子供をおおまかに分類すると、「1つのことに集中できず、次から次に目移りする」「とにかくアクティブに体を動かす」「思いどおりにならないとかんしゃくを起こす」という3つのパターンに分けられます。そして、これらにはそれぞれ、落ち着いた状態を維持できない理由が存在します。

1つのことに集中できず、次から次に目移りする

好奇心旺盛な時期の子供は1つのことに集中できず、次から次に目移りします。特に外の環境を知ったばかりの子供はとにかく見たい、触れてみたいという欲求のままに行動するため、1つのことに集中することが難しくなります。

とにかくアクティブに体を動かす

赤ちゃんのころからよく体を動かし、天真爛漫にころころと感情が入れ替わるような子供は、とにかくアクティブに動き回る傾向にあります。このような個性のある子供は、親が落ち着かせようとしてもなかなかうまくいかないため、子供の性格に合わせた対処法を身につけておく必要があります。

思いどおりにならないとかんしゃくを起こす

子育てをする親が避けて通れないのが、3歳ごろに訪れるといわれている自我の芽生えによるかんしゃくへの対応です。なんでも素直に聞いていた子供でも、3歳くらいになると自分の考えをもって行動することができるようになるため、自分の意思をはっきりと表現するようになります。したいこと、したくないことが明確になる一方で、正しい表現方法を身につけていないため、かんしゃくという形でその気持ちが表れるのです。

落ち着きがない子供のタイプと正しい対処法

ここからは、落ち着きがない子供のタイプと正しい対処法を紹介していきます。初めにも触れたように、子供を効果的に落ち着かせるためには個性を理解することが何より重要です。子供が落ち着きを失っている理由を理解し、正しい対処法を身につけていきましょう。

集中力が続かない子供には楽しいことを提案

次から次に興味のあることが移り変わる子供には、先行して楽しいことを提案することが落ち着きを保つための対処法となります。親が先行して楽しいことを提案しない状態では、次から次に行動してしまいますが、「もっとおもしろいことがある」「〇〇に行こうか」というような魅力的な提案をすることで、勝手な行動を防ぐことができます。

また、次から次に気になることを見つけてしまうため、余計なものが目に入らない環境を整えておくことも有効な対処法となります。

アクティブな子供には触れてあげると効果的

幼いころから体をよく動かすアクティブな性格の子供は、体に触れてあげることで落ち着きを取り戻す習性があることが多いです。アクティブな性格がゆえに目に入ったものに反応し、実際に行動に移してみなければその欲求を満たすことができませんが、この性質をもっている子供は触れられることにも敏感であるため、抱きしめたり背中をさすったりしながら話すことで、話を聞き入れる状態に戻してあげることができます。

こだわりが強い子供の主張は一旦聞き入れる

幼いころから1つのアイテムを持ち続ける子供は、こだわりが強いという特性があるのかもしれません。小さいころは、そのこだわりも1つのアイテムを持ち続けるなどの行動で解消することができますが、自分の意思表示をし始めるようになると、かんしゃくを起こすことも増えてきます。

また、こだわりが強い子供は「◯◯していなければならない」という義務感によってさらに大きな反発を生み出すということも理解しておきましょう。かんしゃくをおさえ込もうとするほど反発が大きくなるため、感情を一旦受け入れてあげることが大切です。