子供の成長を止めてしまう接し方とは
子供の成長を止めてしまう接し方には、どのようなものがあるのでしょうか? ここからは、「子供に分かる表現を使っていない」「表情ではなく言葉で分からせようとする」「あらかじめ分かっていたと叱る」という3つの接し方を取り上げます。この接し方に気を配るだけで、ハツラツとした積極性のある子供に育ちやすくなるでしょう。
子供に分かる表現を使っていない
子供に忠告をすることも教育上は必要な行動です。しかし、その言葉自体を子供が理解できていなければ、「なんとなく怒っていることは分かる」という理解にとどまってしまいます。
そして、子供が正しく理解しているかどうかは、その都度確認する必要があります。いけないことをした場合には、「○○はしちゃいけないよ」と伝えながら、どうしていけないのかという理由を確認するようにしましょう。一方的に理路整然と伝えるのではなく、しっかりと子供の話を聞く姿勢が求められます。
表情ではなく言葉で分からせようとする
子供の年齢にもよりますが、特に幼少期の子供は物事の良し悪しを表情で理解する傾向にあります。そして、子供と接する大人はそのことを理解し、表情で伝えたいことを伝える必要があります。
褒める場合に笑顔でいることはもちろん、叱らなければならないシチュエーションでは真顔になるなど、言葉ではなく表情で分からせようする工夫が求められます。幼少期は持ち合わせている言葉数にも限りがあるため、真剣に話を聞かなければならないシーンなのか、一緒に遊んでくれるようなシーンなのかを表情で伝える意識が必要です。
仕事で疲れているようなときは、褒める場合でも叱る場合でも無表情になってしまいがちです。しかし、子供はその言葉の意味を表情から推測するため、本当に伝えたいことが伝わらない可能性を高めてしまうことにもなりかねません。
「あらかじめ分かっていた」と叱る
子供の積極性に大きく関わるとされているのが、叱る際に用いる言葉です。子供はいろいろな経験から学び、自分の力に変えていきますが、「あらかじめ分かっていた」という叱り方は子供の意欲を大きく損なってしまうといわれています。
仮に、見守り続けた結果が失敗すると予期される行動であっても、よほどの危険がない限りは、子供が積極的に行動したことを大切にしてあげる意識が重要です。その意識を持つことで、予想通り失敗したとしても、「だから○○って言ったでしょ」といったあらかじめ分かっていたような叱り方をせずに済むはずです。
まとめ
子供の成長には親をはじめとした大人の接し方が大きく関わっています。そして、大人に安心感を持ち、話を聞き入れるための準備には、大人が常に笑顔でいることや一緒に遊んであげるといった工夫が必要です。そして、子供に伝えるべきことを伝えるためには、年齢に応じた表現方法を実行する必要があります。特に幼少期は、大人が話していることを表情から推測する傾向にあるため、言葉と表情を一致させるような工夫が求められます。
また、叱り方1つで子供の積極的に関わることを理解しているだけで、用いる言葉を正しく選ぶことができるため、子供とのコミュニケーションを円滑にとりながら、伝えるべきことを正しく伝えるというほどよい距離感を保つことができるはずです。
参考
心理学の専門家に聞く!思春期の子どもがいる家庭のコミュニケーション|メイコミュ
保育士が子どもと接する際に気を付けたいこと|保育士求人なら保育士バンク!
「子供に好かれる人」と「子供に嫌われる人」の7つの違い|TABI LABO
実は大人をよく見てるから…子どもと接する時に心がけたい6つの行動|保育のお仕事レポート