子供の習い事にスポーツを選ぶ際の注意点
最後に習い事としてのスポーツを選ぶ際の注意点を解説していきます。心身ともにメリットがあるスポーツですが、親子の負担になることも考慮しておく必要があります。ここからは、「子供が強い好奇心を示すものを選ぶ」「子供の性格にマッチしているものを選ぶ」「親の費用負担の大きさを考慮して選ぶ」という3つの観点から、子供の習い事にスポーツを選ぶ際の注意点を解説していきます。
子供が強い好奇心を示すものを選ぶ
子供の習い事にスポーツを選ぶ際の1つ目の注意点が、まず子供が好奇心を示すものを選ぶということです。子供にスポーツを習わせることには、体を強くする、コミュニケーション能力を育てるメリットがあります。しかし、指導されることや他人と関わるストレスもあります。それを乗り越えるためには、強い好奇心が必要です。
親の意向だけでなく、子供が「どうしてもやりたい」と思っているかどうかを見極め、子供が続けられそうか判断してあげましょう。
子供の性格にマッチしているものを選ぶ
子供の性格にマッチしているかどうかも、子供の習い事にスポーツを選ぶ際の注意点です。一口にスポーツと言っても個人競技や団体競技など種類があり、続けられるかどうかは性格と種目の性質が合っていることが大切です。
仮にサッカーや野球に強い関心を抱いていたとしても、黙々と何かに取り組むことを好む子供なら、体操や水泳などの個人競技のほうが向いていると言えます。反対に負けん気が強く、ある程度の負荷があったほうが伸びる子供もいます。親が冷静な視点で見極めてあげることが重要です。
親の費用負担の大きさを考慮して選ぶ
子供の好奇心や性格のほかに、親の費用負担もスポーツを選ぶ際のポイントです。ベネッセ教育総合研究所が2017年3月に行った調査では、約7割の保護者が「教育にお金がかかりすぎている」と回答しています。そして子供に習い事としてスポーツを選ぶ際には、将来的に負担が大きくなりすぎないかに配慮することも、重要なポイントと言えます。
参考
学校外教育活動に関する調査 2017|ベネッセ教育総合研究所,p14
野球やサッカー、体操や水泳などのスポーツに注目が集まっていますが、月謝の平均は団体競技が2,000〜3,000円、個人競技が7,000〜8,000円とされています。また、ベネッセ教育総合研究所の調査では中学3年生までに2万5,900円ほどの費用が必要になることも分かっており、幼稚園や小学校低学年のころから始めたスポーツを長く継続させるためには、親御さんが計画的に習い事にかけられるお金を蓄えておくことも重要と言えるでしょう。そして、子供に習い事としてのスポーツを始めさせる際には、将来的にどのくらいの予算が必要になるかについても、リサーチしておくことをおすすめします。
参考
学校外教育活動に関する調査 2017|ベネッセ教育総合研究所,p9
まとめ
子供の習い事としてのスポーツには、さまざまなメリットがあることが分かっています。幼稚園や小学校低学年など、始める年齢はさまざまですが、スポーツを続けることで心身ともに成長が見込めます。そして、そのメリットを生み出すために重要なポイントが、子供が好奇心を持っていること、子供の性格に合っていること、経済的な負担が大きすぎないことの3つです。親の視点ではメリットの多いことが明らかなスポーツですが、子供に負担を与えすぎないように気をつけましょう。
参考
スポーツの習い事はメリットがたくさん!子どもに人気のスポーツと選び方│KIDSNA
子どものスポーツの習い事。メリットや費用、始めた時期ときっかけ│KIDSNA
子供の習い事に「スポーツ」を始めるメリット・注意点│ZUUOnline