色鉛筆と水彩絵具で描く紅葉
水彩絵具は、一般的に紙に描くための絵具で、水に溶いて使います。そのため、乾くとしっとりした色合いになります。アクリル絵具も水に溶かして描きますが、こちらは速乾性が強いため、すぐに重ね塗りをすることができます。ただ、色を混ぜ合わせたり水彩ならではのしっとりとした色を出すことはできません。また、水彩絵の具は服についても水に溶けやすいので、洗って汚れを取ることができます。
ここでは、水彩絵具で色づけをして、色鉛筆で葉脈などの細かいところを塗っていく描き方をご紹介します。材料は、水彩絵具・色鉛筆・鉛筆・消しゴム・紙です。
輪郭を決める
①絵を描く紙に鉛筆でもみじの葉っぱの芯を描いていきます。
※もみじは線対象の形をしているので、パソコンを使って描いたように、縦線、横線、45度の斜めの線を描くようにすると、葉の形が自然になります。
②もみじの葉の芯が決まったら、それを基準にして葉っぱの輪郭を描いていきます。葉っぱの裂片は5~7枚です。
薄い色から塗っていく
もみじの葉っぱの輪郭が決まったら、水彩絵具で色をつけていきます。
①水彩絵具の赤やオレンジを筆につけて、パレットの上で水で溶きます。
※最初は、赤やオレンジなどの原色で十分ですが、水彩絵具の色の混ざりや変化を楽しめるようになったら赤とオレンジを混ぜたり、黄色や黄緑色を入れるとより自然な色を表現できるようになります。
②葉っぱの中心から外側に伸ばしていくように色をつけていきます。
③最初に塗った色が乾いたら、中心に近い部分を少し濃い色に塗るようにします。
④薄い色から濃い色を重ねるようにしましょう。ただ、3色以上重ねると、色が暗くなってきます。明るい色を出すのであれば、重ねる色は3色までがおすすめです。
色を重ねるときのポイントは、まだ乾いていないときに塗ることです。そうすることで、色が混ざり合います。逆に色を混ぜたくない場合は、前に塗った色が乾いてから塗るようにします。
葉脈を描き加える
ここから色鉛筆を使っていきます。具体的には、葉脈などの細かい線や、輪郭を際立たせるために使います。
①茎のあたりから葉の先に向かって葉脈を描いていきます。色鉛筆の色は、水彩絵具で使った色と同じ色か、それよりも少し濃い色を使います。例えば、水彩絵具で「赤」を使った場合、色鉛筆は「赤」や「朱色」を使います。
②葉脈の近くの光が当たって明るくなる部分には、「白」を使って色を明るくします。
③水彩絵の具が完全に乾いたのを確認して、水彩絵具の「白」を明るい部分に少しだけ塗って完成です。