読書感想文は夏休みなどの課題でよく出されるものですが、どうしても苦手意識を持ってしまう子供が多いのが事実です。最後まで残ってしまった、何を書いたらいいのか分からず時間ばかり過ぎてしまう……などという声を聞くことが多い課題の1つです。
読書感想文は課題図書が指定される場合と、自由図書として自分で本を選ぶ場合の2つのパターンがあります。楽天株式会社の運営する楽天ブックスが行った「小学生の夏休みの読書感想文に関する調査」によると、自由図書が79.4%、課題図書が20.6%という結果が出ています。明らかに、自分で本を選ばなければいけない自由図書の方が多いという結果が見て取れます。
参考
楽天ブックス、「小学生の夏休みの読書感想文に関する調査」を発表|PR TIMES
本選びには頭を悩ませるものですが、書き方を教えたり添削をしたりする親としては、自分も読んだことのある本の方が良いと感じるでしょう。
そこで、この記事ではモンゴメリの不朽の名作『赤毛のアン』の読書感想文に関する内容をまとめました。どんな風に書けば良いのか分からない……と悩んでいる子供へのアドバイスとして、ぜひ参考にしてください。
もくじ
『赤毛のアン』について詳しく理解しよう
『赤毛のアン』を自由図書のテーマにする前に、まずどんなお話だったのか、その内容をまとめておきましょう。
あらすじ
(参照元:atominaga1|Instagram)
『赤毛のアン』の舞台は、1870年代のカナダにあるプリンスエドワード島です。孤児として育ったアンと、アンを取り巻く周囲の人たちとの深い愛情が描かれている作品です。
田舎にある一軒家の「グリーン・ゲイブルス」には、マシュウとマリラという老兄妹が住んでいました。この二人は畑仕事を手伝ってくれる男の子を養子にしようと申し出ますが、手違いで女の子のアンがやってきます。
厳しくも優しいマリラとどこまでもアンを大切に思い温かく見守るマシュウ、そして明るく想像力のたくましいアンの生活が始まります。
アンはさまざまな事件を巻き起こし、そのたびに周囲の人たちと分かりあったり、マシュウやマリラとの絆が深まったりしていきます。
ラストはアンの成長をしっかりと感じることのできる設定になっており、読んでいる側もアンと一緒に成長したような感覚を持てる作品です。
登場人物
『赤毛のアン』を読む際に、押さえておきたい登場人物は以下の5人です。
- アン・シャーリー
- マリラ・クスバート
- マシュウ・クスバート
- ダイアナ・バーリー
- ギルバート・ブライス
この5人のほかに、アボンリーに在住する大人たちや、アンの同級生なども登場しますが、特にアンとほかの4人との関係がこの物語の重要なエッセンスになっています。
登場人物 | 主人公との関係 | 描かれている人物像 |
アン・シャーリー | - |
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マリラ・クスバート | アンを引き取ったグリーン・ゲイブルスの妹 |
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マシュウ・クスバート | アンを引き取ったグリーン・ゲイブルスの兄 |
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ダイアナ・バーリー | アンの同級生・親友 |
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ギルバート・ブライス | アンの同級生・良きライバル |
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参考
赤毛のアン|フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンはもちろんですが、とても個性的な登場人物たちが繊細で豊かな表現で描かれています。読み進めていくうちに、そのおもしろさにどんどん引き込まれていきます。