『銀河鉄道の夜』の読書感想文を上手に書くコツと物語の復習

銀河鉄道の夜』は、宮沢賢治の名著です。短い作品なので、すぐに読み終えられる本です。作中にちりばめられている幻想的な世界観に魅了される読者も多いのではないでしょうか。『銀河鉄道の夜』のあらすじや登場人物、読書感想文を書くポイントなどについて解説します。

created by Rinker
¥484 (2019/10/15 21:53:13時点 Amazon調べ-詳細)

『銀河鉄道の夜』の内容を整理しよう

登場人物

ジョバンニ

学校ではいじめられっ子。病気がちな母親のために朝と放課後に働いています。父親は漁に行ってから帰郷していません。そのことで同級生たちにからかわれています。

カムパネルラ

ジョバンニの幼なじみ。ジョバンニとカムパネルラの父親同士も、仲が良い。

ザネリ

ジョバンニの同級生。ジョバンニをよくからかっていました。

鳥捕り

銀河鉄道の乗客。鳥を捕まえ、売る商売をしています。

あらすじ

ジョバンニは、母親の病気のために、毎日朝と放課後に忙しく働いています。当然ですが、日中は眠く授業にも集中できません。そんなジョバンニをからかう同級生たち。その様子に同情しているものの、特にかばいもしないカムパネルラ。

「銀河のお祭り」の日、同級生たちは放課後、お祭りへと向かいますが、ジョバンニは仕事場へ向かいます。仕事を終えてから母親のために牛乳を受け取りに行きます。牧場で牛乳を待ちながら、寝転んでいるといつの間にかカムパネルラと一緒に銀河鉄道に乗っているのです。初めて見る景色を横目に銀河鉄道の旅を楽しむのですが……

『銀河鉄道の夜』の読書感想文の着眼点

世界観の魅力を伝える

銀河鉄道で訪れる世界は、非常に幻想的です。どんな世界が描かれているのか、宮沢賢治の狙いは何だったのか、思いを巡らせてみるといいかもしれません。読書感想文優秀作品:「銀河鉄道の夜」を読んで|立教英国学院に掲載されていた感想文を一例としてご紹介します。

銀河鉄道での出来事は本当は夢の中での出来事だったのか?という疑問の中に僕もさまよいました。それはジョバンニ(主人公)が目を覚まし、草の中で眠っていたシーン、そしてそこに「涙と胸のほてり」という表現が入っていたからかもしれないです。摩訶不思議な出来事が多く、面白みがある部分は他にもあります。「鶴や雁、白鳥等を押し葉にして食べると、お菓子の様に甘い」という表現や、実際死んだはずの人達が汽車に乗っていたりといった事があります。この死んだはずの人達が汽車に居るという事は、この汽車は「死人」が乗る天国行きの汽車なのだと僕は感じました。けれど、もっと奥が深いのだと思います。

(引用元:読書感想文優秀作品:「銀河鉄道の夜」を読んで|立教英国学院

宮沢賢治の独創的な世界から、何を感じたか書いてみましょう。

表現力を味わう

宮沢賢治の比喩表現は、独特です。宮沢賢治がどのように物事を表現するのかに注目すると、物語以外の部分でも楽しめるでしょう。自分の心を刺激した表現を紹介してもいいでしょう。読書感想文優秀作品:「銀河鉄道の夜」を読んで|立教英国学院に掲載されていた感想文を一例としてご紹介します。

僕はこの作品を読んで比喩や独創的な表現が多く使われていると思いました。例えば、天の川を「川や乳の流れた跡」等と言ったり、「天の川を本当に川や乳の流れと考えるならば、その一つ一つの小さな星は砂や砂利、細かに浮かんでいる脂油の球にあたる」等のような表現が沢山あったためです。又「小さなピンセットで一枚の紙切れに、まるで粟粒ぐらいの活字を次から次へと拾い集める仕事がある」とありましたが、初め、現実的な理解をしたため全く意味がわかりませんでした。そして何回も何回も読み返しました。そして自分なりに想像すれば良いのだと気付いたのです。

(引用元:読書感想文優秀作品:「銀河鉄道の夜」を読んで|立教英国学院

宮澤賢治の表現力に注目すると、この作品の魅力をより感じられるかもしれません。

「自己犠牲」について考える

カムパネルラは、作中でザネリを助けるために自分の命を差し出します。自分を犠牲にしてでも他人のために尽くすのが彼にとっての幸福だったようです。ジョバンニをいじめるザネリを救い、親友だったカムパネルラが命を落とす。ジョバンニはどういった思いを抱えていたのでしょうか。自己犠牲について自分の考えをまとめてもいいでしょう。宮沢賢治『銀河鉄道の夜』あらすじと読書感想文(シンプルな書き方です)|百人一首で始める古文書講座に掲載されていた感想文を一例としてご紹介します。

この星こそが、級友のザネリの命を救うために自身の命を投げ出したカムパネルラなのである。「おっかさんは、ぼくをゆるして下さるだろうか」というカムパネルラの言葉には彼自身の信念がこもっている。すなわち、自分の命を捨てて他者を助けるということが、彼にとって正しい行いであり本当の幸せなのである。カムパネルラのような行動はとれないまでも、自身の幸福ばかりを考えて他者への思いやりを忘れていないか、私自身の行動をふり返らなければならない。

(引用元:宮沢賢治『銀河鉄道の夜』あらすじと読書感想文(シンプルな書き方です)|百人一首で始める古文書講座

カムパネルラの自己犠牲の心から、周りへの思いやりを考える感想文でした。