病院に行く前に!子供がたんこぶを作ったときの処置方法

転倒や物に頭をぶつけてできてしまった、子供のたんこぶ。家庭でできる適切な処置方法、医療機関への受診が必要な場合などについて解説します。

たんこぶの処置

最初に冷やす

子供が頭をぶつけた際に起こりやすいのは、皮下血腫です。これは、皮下出血により血液やリンパ液が皮膚と頭蓋骨の間にたまった状態です。頭部の出血と聞くとすぐ危険性を感じるかもしれませんが、頭部の皮下には毛細血管が張り巡らされています。少しの衝撃で出血するため、驚きますが実際には大きな問題ではありません。

処置方法は、氷水を入れた袋や保冷剤を当てて冷やしましょう。直接当てると冷たすぎるようなら薄手のタオルにくるんでもいいでしょう。皮下血腫は、少しずつ周りに広がるため、出血がひどくなるように見えるかもしれません。

時間経過とともに赤紫色から黄色へと変わり、やがて元に戻りますが、完全に治るまで数週間程度かかることもあります。

出血は上から圧迫

皮下ではなく、外傷になって出血していたら、早めにお医者さんにかかりましょう。タオルなどを使って、患部を圧迫してなるべく出血を防ぎます。万が一、「頭痛が強くなる」「嘔吐を繰り返す」「意識がもうろうとする」「歩行時にふらつく」といった場合には、至急医療機関を受診しましょう。皮膚だけでなく、頭蓋骨や脳へダメージを与えている恐れもあります。

こういった症状は、頭を打った後時間がたってから現れるかもしれません。万が一に備えて必ず受診してください。

間違った処置

一方で、「患部を温める」「患部を無理に動かす」といった処置は誤りです。患部を温めることで、余計な出血を促してしまいます。まずは冷やして出血を止めましょう。また、打撲の度合いが強い場合には、無理に患部を動かしてはなりません。必ず安静にして、症状が落ち着くまで待ちましょう。

頭をぶつけたときに考えられるけが

たんこぶ(皮下血腫)以外で、生じる恐れのあるけがについて解説します。

頭蓋骨の外傷

強い力が加わることで、頭蓋骨が折れることがあります。頭蓋骨骨折と呼ばれます。ひび割れる骨折の「線状骨折」から、頭蓋骨が割れ内側にめり込む「陥没骨折」まで、程度もさまざまです。頭蓋骨骨折の場合には、基本的に入院治療が必要となります。陥没骨折では手術を行います。

脳の外傷

頭蓋骨の下に、「硬膜」と呼ばれる硬い膜があります。硬膜は、脳を包んで保護しています。この硬膜や頭蓋骨だけでなく、脳に直接ダメージを与えてしまう「頭蓋骨損傷」に最も注意せねばなりません。

交通事故や転落事故などで、大きな力が頭部に加わった場合には、頭蓋骨損傷に至る恐れもあります。頭痛、嘔吐、運動麻痺、感覚障害、言語障害、意識障害などの症状が現れます。

脳挫傷(のうざしょう)

脳にダメージを与え、脳の崩れが伴うことを「脳挫傷」、出血がある場合を「脳挫傷性血腫」と呼びます。受傷直後は元気だったにもかかわらず、時間を空けてから「目を覚まさない」「運動麻痺」などの症状が出ます。