のどごしがいいそうめんは、特に食欲が落ちがちな夏場にぴったりの食材です。ついつい、そうめんを買いすぎてしまう方もいるかもしれませんが、そうめんの賞味期限をご存じでしょうか? 今回は、そうめんの賞味期限や、そうめんの保存方法、万が一腐ってしまった場合の対処法についてご紹介します。
もくじ
そうめんの賞味期限について
そうめんといっても、乾麺、半生麺、手延べ麺などさまざまな種類があります。賞味期限は乾麺と生麺では異なり、さらに機械製麺とは違った方法で製造される手延べそうめんは、他のそうめんと比べて賞味期限に違いがあります。それぞれの賞味期限について詳しくご紹介します。
乾麺の場合
一般的にはそうめんといえば、乾麺を茹でて調理するという方が多いのではないでしょうか。スーパーで袋に入れて売られている乾麺の賞味期限はメーカーによって異なりますが、最低でも1~2年ほどとなっており、常温保存でも冷蔵保存でも、長期的に保存することができます。また、木箱などに入った高価な乾麺の場合は、しっかり乾燥処理されているため、最低でも2年以上は保存できるといいます。
そうめんのメーカーとして知られる揖保乃糸は、そうめんの賞味期限を3年6ヶ月後としており、長期間の保存が可能です。
参考
揖保乃糸の特色 | 【揖保乃糸ホームページ】兵庫県手延素麺協同組合
生麺や半生麺の場合
そうめんを調理する際に時短で手軽に作れるのが、生麺や半生麺です。ラーメンやうどんにも半生麺は存在しますが、半生麺の場合は最長でも2ヶ月ほどの賞味期限となっています。乾麺と比べると作りたての味に近く、さらに水分が多いという特徴があります。乾麺のように年単位での保存は難しく、生そうめんの場合は賞味期限が約1ヶ月ほどとなります。
生麺や半生麺は水分が多く含みますから、その分劣化が早く保存期間は短くなります。スーパーで夏期に販売される生麺は、短いもので賞味期限が1週間以内の商品もあるようです。もし半生麺や生麺でそうめんを食べる場合は、メーカーの賞味期限を確認した上で、なるべく早めに食べるようにしましょう。
手延べの場合
手延べそうめんは、前述した通り、乾麺と製造方法が異なります。手延べの特徴は、以下の通りです。
手延べそうめんの 製造工程の特徴として挙げられるのは
- 太い綱状から 非常に細く延ばしていく(約一万倍ぐらい)
- ヨリをかける
- 油を塗る
- 繰り返し熟成させながら 徐々に延ばしていく
の四点です。
手延べでは 常に一定方向に生地を延ばしていく為 グルテンの組織が一方向に整然と形成され しかもヨリをかけているので グルテンの立体的構造がいわば縄状になっています
(引用元:手延べそうめんと機械製麺したそうめんとの違い|北東製粉株式会社)
手延べそうめんは、乾麺と比べるとコシが強く、口当たりが滑らかという特徴があります。そのため、そうめんの中でも手延べそうめんは高価になりがちですが、そうめんの表面を油でコーティングしているため、湿気がつきにくく、賞味期限が長いという特徴があります。
メーカーによって異なりますが、手延べそうめんの賞味期限は乾麺で最低3年、半生麺でも最長3ヶ月の保存が可能といわれています。
そうめんを茹でる前と茹でた後の保存期間は?
そうめんを茹でていない場合の賞味期限に変わりはありませんが、一度開封してしまうと湿気やカビ、虫などがつきやすくなるため、しっかりと密封し冷蔵庫などで保存するのが望ましいでしょう。
麺を茹でた後は保存期間が短くなり、冷蔵保存の場合で最長3日ほど、冷凍保存の場合でも2~3週間以内に食べきってしまうのがいいでしょう。手延べそうめんのように、長期保存ができるそうめんでも、一度茹でてしまうと急速に劣化してしまうため、常温で保存するのではなく必ず冷蔵庫や冷凍庫に入れるようにしましょう。
手延べそうめんは寝かせるとおいしくなる?
そうめんの中には「大古(おおひね)物」や「土蔵囲い」のように、寝かせて熟成させたものもあります。じっくりと熟成させることで、強いコシが生まれ、風味豊かなそうめんを食べることができます。メーカーによっては、2年以上そうめんを寝かせて熟成させた商品もあり、値段も高価なものがほとんどです。
乾麺などではなく、油を使った手延べそうめんのみが熟成させるのに向いているそう。手延べそうめんを購入した際は、家庭でも少し熟成させてから食べるのもおすすめです。