子供の円形脱毛症考えられる原因と治療について - cocoiro（ココイロ）

治療期間について

単発型の場合は自然治癒するケースが多いですが、そのほかの場合は長期的に治療をする必要がありますので、まずは受診しましょう。単発型でも、まれに多発型に進行するケースがあります。

円形脱毛症の場合、確実に有効な治療法があるわけではありません。症状や進行具合にも、個人差があります。単発型なら1年以内の治癒率が80％といわれる一方で、治ったと思ってもぶり返し、数年かかるケースもあります。根気よく治療を続けていくことが大切です。

子供の円形脱毛症の治療は、「脱毛範囲と進行具合」によって異なります。軽症の場合はステロイドの塗り薬や、血行を良くする内服薬や外用薬が処方されることもあります。

広範囲で長期間におよぶ場合、主な治療法として「局所免疫療法」があります。オンラインクリニック脱毛症の「【子どもの円形脱毛症】病院（皮膚科）で受けられる治療について解説」にて、「局所免疫療法」について以下のように説明しています。

局所免疫療法とは、特殊な薬剤を脱毛部につけて人工的に頭皮にかぶれを起こし、自己免疫応答による毛根への攻撃を弱めて、症状改善を期待する治療法です。（中略…）日本皮膚科学会は、全ての年齢における脱毛範囲が25％以上の多発型、全頭型、汎発型脱毛症に対する第一選択肢として推奨しています。

局所免疫療法は、実際に回復傾向がみられたという報告も上がっていますが、1～2週間ごとのこまめな通院が必要になります。治療をやめると再び脱毛し、何年も治療することも。こちらも根気よく治療を続けていくことが大切でしょう。ただし蛇行型については、治療の第一選択肢としてはすすめられていません。

治療法の中には、副作用を考え、原則子供には行わないものもあります。専門的な治療は皮膚科で行われています。

円形脱毛症の場合、親子ともに精神的なショックを受けることも少なくありません。

子供が見た目を気にしている場合はお気に入りの帽子を一緒に選び、かぶらせると良いでしょう。女の子ならヘアアレンジを工夫してみるのも一案です。男の子なら髪を短く切ると目立ちにくくなります。

園や学校のお友達から何か言われる可能性もあります。事前に担任の先生に病気のことを伝え、相談しておきましょう。何かあれば子供の気持ちをじっくりと聞き、共感してあげる時間を作りましょう。

親の方も、ストレスのせいではないかと自責の念にかられたり、過敏に反応しがちです。不安になったら、信頼できる人に話を聞いてもらったり、家族に協力してもらうようにしましょう。

円形脱毛症は心配になるものですが、病院を受診し、根気よく治療を続けることが大切です。心配し過ぎても、ストレスになってしまいます。親子ともにリラックスする時間を設けながら、治療を続けていきましょう。