緊急性のある胃痛ってどんなもの?
子供が胃痛や腹痛を訴えると、受診するか迷うものですよね。緊急性がある場合とない場合をみてみましょう。
緊急性がある場合
まずは、緊急性がある場合の症状をみてみましょう。
あいち小児保健医療総合センター救急科医長の伊藤友弥先生は、以下のような症状がみられるときはすぐに病院へ、とすすめています。
- 夜も眠れない
- のたうち回るほどの痛みがある
- お腹が張っている、パンパンに膨らんでいる
- 緑色の液体や、血液まじりの液体、コーヒー様の液体を嘔吐している
- 便の中に血が混じる(血便)
- ぐったりしている、顔色が悪い
- お腹を強打した可能性がある
- 乳幼児で、ずっと不機嫌な状態が続く
(引用元:子どもが急に腹痛を訴えたとき どのような場合が緊急なのか|Medical Note)
我慢できないほどの痛みの場合、緊急性の高い病気で治療を急ぐ必要があることも考えられます。上記のような症状や、いつもよりおかしい腹痛だと感じたら、迷わずすぐに受診しましょう。夜間や1日に2度目の受診でも、ためらうことはありません。判断に迷ったら、小児救急電話相談(#8000)で相談する方法もあります。
緊急性がない場合
我慢できない痛みならすぐに受診すべきですが、我慢できる場合、まずは全身状態をチェックしてみましょう。鼻水や咳といった風邪症状が出ているか、熱はあるか、便はどのような状態で色はどうか、嘔吐や下痢はしていないか、お腹は張っていないかを確認します。
軽い痛みですぐに治まり、顔色も良く、元気があって食欲や水分などがとれていれば、すぐに受診をしなくても大丈夫でしょう。気になる点があれば、迷わず受診することをおすすめします。こちらも気になる場合は、小児救急電話相談(#8000)で相談してみましょう。
医師に症状を伝えるときの注意点
先程のあいち小児保健医療総合センター救急科医長の伊藤友弥先生は、次の3点を医師に伝えるようすすめています。
お腹の痛みの性状、いつから始まったのか、どのようなときに痛くなったり治まったりするかの3つを伝えましょう。(中略…)また、お腹をぶつけた経歴を親御さんが把握していれば教えてほしいです。
(引用元:子どもが急に腹痛を訴えたとき どのような場合が緊急なのか|Medical Note)
嘔吐や下痢の症状がある場合、嘔吐物や便がどのような状態でどんな色だったかも、診断の際は重要になります。スマートフォンでそれらを写真に撮っておき、受診時に医師に見せることをおすすめします。下痢の場合、オムツごと持っていくのも良いでしょう。
痛みの経過も観察し、医師に伝えるようにしましょう。だんだん痛くなるようなら、早めの受診をおすすめします。胃痛や腹痛は判断が難しいですから、よく観察し、できるだけ細かく症状を伝えるようにしてください。
まとめ
子供の腹痛は、親や医師でも判断が難しいもの。受診を躊躇する必要はありません。迷ったときは、受診や相談をするようにしましょう。
参考
腹部、おなかのあたりを痛がっている場合|白クマ先生の子ども診療所
腹痛|子どものホームケアの基礎
子どもが急に腹痛を訴えたとき どのような場合が緊急なのか|Medical Note
子供の胃痛の原因と治療法は?胃が痛いかどうかを見分けるには?|こそだてハック
子どももストレスで胃が痛くなる? 園児・小学生の痛みの原因とは|ベネッセ教育情報サイト