病院受診の目安
ここからは、子供のほくろに関して、病院を受診する目安を具体的に説明していきます。
少しでも気になったら病院を受診する
まずは、少しでも気になったら病院を受診することです。「ほくろにいつもと違う違和感を感じる」「ほくろに痛みや出血があり不安を感じる」など、子供のほくろに少しでも気になることや疑問がある場合は、迷わず病院を受診することをおすすめします。
問題のないほくろだったとしても病院を受診することで安心できるでしょう。また、万が一治療が必要なほくろであった場合も、早めに病院を受診することで早期発見につながり、治療を早く開始することができます。
このように、子供のほくろに対して少しでも気になることがあったら、早めに病院を受診することを心がけるといいでしょう。
定期的にチェックを行い、異変があれば病院へ
それでも少し様子を見たいということであれば、定期的にチェックを行い、異変が出たら病院へ行くといいでしょう。これには、定期的に子供の体の全身をチェックし、ほくろに異変がないかをご家庭で見ていくことが大切になります。
定期的なチェックをした際に、ほくろが大きくなっているように感じる、以前とは違う違和感を感じるなど、子供のほくろの異変を感じたら、迷わず病院を受診することをおすすめします。なお、定期的なチェックの際には、手のひらや足の裏など見落としがちな箇所もしっかりとチェックし、子供のほくろの変化に気づくことができるよう、全身をくまなく見てあげるといいでしょう。
ほくろの予防法
ここからは、ほくろの予防法について詳しくご紹介していきます。
日焼け止めクリームで紫外線ケア
ほくろの予防法の1つ目は、日焼け止めクリームで紫外線ケアをすることです。ほくろは、紫外線を浴びることによって遺伝子が傷つき、大きくなったり、濃くなったりすることがあります。そのため、子供のほくろの予防には、日ごろから日焼け止めクリームを塗り、紫外線ケアをしていくことが大切になります。
紫外線が多いとされる夏場などは特に気をつけて、日焼け止めクリームを子供の顔や体に塗るなどし、子供のほくろの予防に努めていくといいでしょう。
露出を避けて紫外線から肌を守る
ほくろの予防法の2つ目は、露出を避けて紫外線から肌を守ることです。肌の露出を可能なかぎり避けることで、紫外線から肌を守ることができ、ほくろの予防に効果的と言われています。ご家庭では、日ごろから子供の着るものに気を配り、肌の不用意な露出を避けることを心がけましょう。
おわりに
ここまで、簡単にですが、子供のほくろの見分け方や病院受診の目安、ほくろの予防法などについてお話をいたしました。
子供のほくろは、できるかぎり注意を配り、家庭でできることから予防をしていくことが大切になります。「あのとき、こうしておけばよかった」「ちゃんと子供を見ていてあげれば……」などと後悔することがないよう、子供のほくろに対する知識を頭に入れておきましょう。そして、子供の様子に変化がないかなどを日ごろからしっかりと観察し、ほくろの状態を見分けていくといいでしょう。
ぜひ、今日からでも子供のほくろについての知識を増やし、定期的に体のチェックを行うなど、できることから始めてみてください。
子供のうちは自分の体を把握しきれないので、親御さんがしっかり見てあげてください。ご家庭でのその取り組みが、子供の健康な未来を守ることとなり、子供の輝ける将来へつながっていくことでしょう。
参考
草川巧先生監修(2017年9月)『そんなときどうする?子どもの病気SOS』株式会社マガジンハウス
年齢とともに大きくなったほくろ。癌の可能性がないのでしょうか?【皮膚科医に聞く】|OTONASALONE
IMICライブラリ がんinfo メラノーマ|一般社団法人国際医学情報センター
病気の豆知識 VOL.041ほくろについて|関西医科大学附属病院