子供用はさみの選び方のポイント
はさみの正しい持ち方について、京浜刃物専門店会では次のように説明しています。
輪がある裁鋏、洋鋏などは人差し指は輪に入れず、輪の前に添えます。
(引用元:はさみの正しい持ち方|京浜刃物専門店会)
人差し指を輪の前に置くと、はさみを安定させることができるため、細かい作業ができます。はさみを安全に効率良く使うためにも、子供と一緒にはさみの正しい持ち方を確認しておきましょう。
ただし小さい子供の場合、人差し指を輪の中に入れて持つ方がはさみの開閉がしやすいこともあります。子供の成長を見ながら、はさみの正しい持ち方を練習するのがおすすめです。
では、子供用はさみの選び方のポイントを6つご説明しますので、ご購入の際の参考になさってください。
保管の仕方
子供用には、保管用のケースやカバーがついているはさみを購入しましょう。安全に持ち運びができるため不慮の事故を防ぐことができます。
刃の形状
子供が小学生の間は、先端が丸みを帯びた刃を選ぶようにしましょう。細かい作業には向きませんが、万一体に突き刺さっても深く食い込まないため安全です。
刃の形状によって、刃を押したときに切断するタイプと刃を引いたときに切断するタイプがあります。刃にカーブがついているものを購入する際は、実際に子供が切りやすいかどうか試し切りしてみましょう。
刃の切れ味
刃にはプラスチック刃と金属刃があります。プラスチック刃は、切れ味は良くありませんが安全です。金属刃は、切れ味が良いため取り扱いには注意が必要です。そのため、はさみの危険性をしっかりと認識できるまでは金属刃の使用を控えましょう。
金属刃にプラスチックをかぶせて固定した先端ガードつきのはさみも販売されており、突き刺すような大けがを防止することができます。ただし切れ味は金属刃と同じなので、子供が使っているときに自分の手を切ってしまう可能性があります。小さな子供が使用する際は、先端ガードがついていたとしても保護者の見守りは必要です。
利き手に合っているか
最近では無理に利き手の矯正をしないという認識が広まり、左利き用の商品が簡単に手に入るようになりました。
左利きの子供が右利き用のはさみを使う場合の不具合について、左ききの道具店 noteではに次のように説明されています。
(1) ハンドル部分が右手の指に沿うような形状になっている場合、左手で持ちづらい
(2) 内側から見たときに切り口が隠れてしまうので、線に沿って切る場合は外側から見て確認することになる
(3) 力の伝わる方向が右手の場合と逆になるので、切れ味が悪くなる
(引用元:左利きとハサミの、ちょっとややこしいお話。|左ききの道具店 note)
左利きの子供には、左利き用のはさみか左右兼用のはさみを選ぶようにしましょう。
ただし、普段は左利きでもはさみは右手で使いたい子供もいます。このような「両利き」の子供も多くいますので、はさみを買う前にどちらの手の方が使いやすいのか試しておくと良いでしょう。
開閉のしやすさ
小さな子供は手が小さく握力が弱いため、指をチョキにしてはさみの持ち手を開くのが苦手です。小さな子供がはさみの練習をしやすいように、刃の開閉を補助するバネのついたはさみも販売されています。
購入する際には実際に片手で開閉できるかを試すと良いでしょう。
持ち手の握りやすさ
小さな子供には持ち手が太いものがおすすめです。持ち手が太いものは幼児の手に馴染みやすいだけでなく、手全体の力をはさみに伝えることができます。
小さい子供の場合は、人差し指を輪の中に入れて持つ方が開閉しやすいことがあるので、持ち手の輪に指が数本入るはさみを選びましょう。