高難易度ななわとび技「三重とび」。大人になると体が重くなるので、なかなかとべる人がいなくなるという説もあるそうです。せっかくなら子供のうちに習得したい三重とびについて、道具や練習方法をご紹介します。
もくじ
三重とびに向いているなわとびを用意しよう
高度な技になってくると、なわとび選びが習得のスピードや技の連続時間に影響します。良いなわとび選びについて解説します。
おすすめは「ビニールロープ」
なわとび教室の先生など、プロがすすめているのはビニールロープです。競技用としても使われることの多いビニールロープはある程度重さと硬さがあり、空気抵抗に負けずになわを回すことができます。
綿ロープや中空ロープは軽すぎて回しにくい
幼稚園などで使う綿ロープや、小学生の定番中空ロープは、なわが軽すぎるのが難点です。三重とびは勢いをつけてなわを回しきることが必要なので、軽いなわとびを使っている子供には競技用に近いなわとびを購入してあげてください。
購入したらとびやすく調節
(出典:いけひ | Instagram)
なわとびが長すぎたとき、端を結んで持ち手の中に詰めてしまうことはないでしょうか。このような長さ調節をすると、なわの動きが悪くなり、機能を十分に生かしきれないことがあります。ちょっともったいない気がしますが、調節して余ったなわは切ってしまうようにしてください。
また、なわとびをたたんで結んでおくと、折れ癖やねじれがつきやすくなります。変形したなわとびで高度なとび方をするのは難しいので、可能であれば癖がつきにくいしまい方をするようにしましょう。
三重とびのためには二重とびマスターになろう
なわとびの技の習得には、段階を踏んで少しずつ感覚をつかんでいく「スモールステップ」での練習がおすすめです。三重とびのためのスモールステップは、まず二重とびが得意になるところから始めましょう。
二重とびマスターの目安とは
二重とびはどのくらいとべればマスターしたといえるのでしょうか。子供によって数回とべる子から、100回まで行ったことがある子まで実力はさまざまです。
具体的には「二重跳び連続50回」の技術が必要です。ただし連続回数は熟練度の指標にすぎません。50回できたからといって、三重跳びができる!というわけではないのです。
また勘違いしやすいのは「自己最高記録」で考えてしまうこと。そうではなくて「平均記録」で50回ぐらいできる熟練度が必要です。1回目は50回で2回目は20回では、また熟練度が不十分と言わざる得ません。(原文ママ)
(引用元:三重跳びがやりたい人向け!!跳び方のコツと練習方法を徹底解説|なわとび1本で何でもできるのだ)
「日本なわとびアカデミー」の粕尾将一先生によると、三重とびに挑戦できる二重とびマスターの目安は「連続50回」だそうです。まだ数回しか二重とびができない子供には遠い目標ですが、まずは楽しんで二重とびの回数を増やしていけるようにしましょう。
細かく目標設定をしてモチベーションを維持しよう
ここで大切なのは、最初から「二重とび連続50回」を目標に掲げないことです。あくまでもスモールステップで進むことを意識して、子供の現在のレベル感に合ったところから練習を始めましょう。
スモールステップの目安
現在の上達度 | 目標 |
二重とびができない | 二重とびの練習から |
二重とびが数回できる | 二重とび10回 |
二重とびが10回以上できる | 20〜50回連続まで、こまめに目標数値を上げていく |
二重とびが50回以上できる | 安定して連続50回できるようにする |