東京シューレの5つの理念
フリースクールでは、子供たちの意思や気持ちが尊重されます。東京シューレでは、子供が安心して学ぶことができるよう、以下の5つの理念を掲げています。
ほっとできる居場所
子供が不登校になってしまう原因はさまざまですが、子供にとって安心して過ごせる居場所であるよう、東京シューレでは1人1人のペースを尊重しています。自分がありのままの自分でいられるよう、何かを強制されたり競争させられることはありません。1人で過ごしたり、時には誰かと過ごすこともできる「ほっとできる居場所」を理念の1つとしています。
やりたいことを応援する場所
東京シューレでは子供のやりたいことを尊重し、実現するためには何をすればいいか、一緒に考えることを理念として掲げています。子供がやりたいことが見つかることで、達成感や幸福を味わうことができます。東京シューレは海外との交流もあるため、人種の異なる仲間との出会いを通してさまざまな活動を行っています。
自分で決めることを大切に
自分で自分のやりたいことを決めることも、東京シューレが大切にしている理念です。例えば、フリースクールに通う日数、服装や持ち物、参加するプログラムについて子供自身が考えて決めていきます。自分の生活リズムを自分で決めることで、フリースクールという場所が子供にとって安心できる場所になります。
子供たちで創る
東京シューレでは、子供自らが意見を出し、学んで成長する場も自分たちで作り上げていきます。週に1回のミーティングでは、日常生活の過ごし方や活動イベントなどを話し合いによって決めていき、イベントや合宿では実行委員会を立ち上げてアイデアを練りながら実現させます。子供が主体となって生活することで、自発性や自信にもつながるでしょう。
違いを尊重する
自分と他人を比較してしまうと、落ち込んだり不安になったりするため、学校生活を楽しむことができなくなってしまいます。東京シューレでは、1人1人の違いを受け止め合うことで、個性を生かし、他人の違いを尊重しながら学ぶことに重点を置いています。
東京シューレの評判と卒業後の進路について
東京シューレはフリースクールの公教育化にも取り組んでおり、NPO法人を母体に学校法人を設立し、2007年に「東京シューレ葛飾中学校」を開校しました。2013年には社会貢献者表彰を受賞した実績があります。卒業後の進路は高等部の場合、専門学校や大学への進学などです。
学費はどれくらい?
東京シューレの学費は月会費として46,200円かかり、年間554,400円です。そのほかにかかる費用としては、体験見学費が3回分で5,150円、入会金が153,000円となります。また、保護者はNPO会員となり、法人の運営にも参加することになるため、入会金として20,000円、年会費として10,000円を支払うことになります。
東京シューレでは奨学基金による減免制度も設けていることから、家庭の経済状況によっては月会費の減額も可能です。