何らかの理由により、子供が学校へ行けなくなってしまった場合は、フリースクールへの入学を検討する方もいるかもしれません。学校へ行けない子供とその親を支援することを目的に設立されたのが「東京シューレ」です。今回は、東京シューレの概要や活動内容についてご紹介します。
もくじ
東京シューレとは?
フリースクールという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。フリースクールは、学校に行っていない子供やその親を支援する活動を行うために発足し、不登校の子供を持つ親や、学校以外での遊びや交流を通して子供を成長させたいと考えている親から注目を集めています。
今回は、東京に拠点を持つフリースクール「東京シューレ」の設立経緯や教育理念、評判や学費などについてご紹介します。
設立した経緯について
東京シューレの設立には今から約40年前の1980年代に、日本において登校拒否や不登校の問題が顕著になってきたことが大きく関わっています。東京シューレの代表である奥地圭子さんは、自身の子供の不登校問題の解決策を模索する中で、子供にとって安心できる学びの場と居場所を提供しようと思い立ち、1985年6月に東京シューレを設立します。
前身となったのは、1984年にスタートした「登校拒否を考える会」という保護者同士が集う自主的な会でした。親が不登校や引きこもりの子供の立場に立って、子供の気持ちを尊重する活動を行ったことで、東京シューレの設立に結びついたといいます。現在は小学1年生から23歳までの子供を対象に運営されています。
親が不登校や引きこもりの子どもの立場に立ち、子どもの気持ちを尊重するようになると、「子どもに笑顔が増えていき、表情が柔らかく、いい顔になった」と奥地氏は話す。しかし、子どもたちが元気になっても、いじめなどで傷ついた学校に戻る気にはなれない。そこで、学校以外の場で、定期的に子ども同士が互いに学びあい成長できる場をつくろうと、1985年、東京の北区東十条を拠点に東京シューレを設立したものである。
(引用元:特定非営利活動法人 東京シューレ|文部科学省)