男の子がバレエを習うデメリット
メリットが多いように感じられる男の子のバレエですが、デメリットはないのでしょうか。さまざまな面から考えてみましょう。
ほかの習い事よりも費用の負担が大きい
バレエはほかの習い事に比べると、月謝が高い場合が多いです。加えて、シューズやレオタードなどのバレエ用品は消耗品。これらは成長に応じて買い直さなければなりません。
特に費用負担が大きいと感じるのが発表会でしょう。バレエの発表会は、参加者が参加費を払って出演します。さらに衣装代も負担しなければなりません。発表会にかかる費用は教室によって幅があります。発表会の費用をあらかじめ積み立てている教室もあるようです。
周囲の目を気にして恥ずかしがる
バレエを習う男の子は増えてきているとはいえ、実情はまだまだ少数派。男子のバレエ人口自体が少ないので、女子ばかりのクラスでレッスンしているという子もいるでしょう。
一定の年齢になると、周囲の目が気になり始める男の子もいます。バレエは、サッカーや野球、空手などのいわゆる「男の子っぽい習い事」ではないため、学校の友達に自分がどう思われているのか、「男の子なのに変」とからかわれないか心配になるようです。タイツを履くことに抵抗を感じる男の子もいます。
モチベーションが上がらず、やめてしまうことも
自意識の成長にともない、学校の友達や近所の目が気になるのは自然な現象です。これまで漠然と抱いていた「女の子にまじっていることによる不安感」が小さなきっかけで増大する場合もあります。同性の友達がバレエをやめてしまうと疎外感を深めてしまいがちです。
モチベーションが維持できずに、つられてやめてしまう……という子供もいるようです。
男の子のバレエで気になること3つ
男の子がバレエを習うときに気になるポイントを3つご紹介します。
バレエ教室の選び方
通える距離に「ボーイズクラス」を開講している教室があれば良いのですが、実際はあまり多くないようです。ボーイズクラスがない場合は、教室に男性講師がいるかや、クラスの男子生徒の数を確認しましょう。同性の存在は孤独や壁を感じたときに、とても頼りになります。多くのバレエ教室では、見学や体験を受け付けているので、必ず足を運んで雰囲気を確かめましょう。
必要なレッスン着と購入場所
バレエ教室での男の子のレッスン着は以下が一般的です。
- 白のTシャツ・またはタンクトップ
- 黒の5分丈スパッツ
- 白のハイソックス
- バレエシューズ
教室によっては、ユニタードを着用することもあります。ユニタードとは、タンクトップと5分丈スパッツが一体化したようなバレエの練習着です。
(出典:【グリシコ】ボーイズタンクショートユニタード|イーバレリーナ(楽天市場))
白のTシャツやタンクトップ、ハイソックスは店舗でも購入可能ですが、男子用の黒のスパッツは取り扱いが少ないようで、探すのに苦労するかもしれません。インターネットで検索すると、男の子用のバレエ用品を取り扱っているショップが見つかるので、利用すると良いでしょう。
バレエ教室のクラスで男の子1人……嫌だと言い出したら
子供の気持ちはとても繊細です。できるだけ寄り添い、親子でよく話し合いましょう。
「男の子がいるクラスならバレエを続けたい」ということなら、教室の先生にレッスン環境について相談したり、ほかの教室を体験したりするのもいいでしょう。
教室を移るのが現実的でない場合は、月に1回でも男の子がいるクラスや男性講師のレッスンに参加するのもおすすめです。気分が変わり、刺激を受けることでしょう。