【おすすめバレエレッスン曲その3】聴いて楽しい子供向け編
ポップスの名曲アレンジ
稲葉智子 Musique pour le Cours de Danse Classique II ~ジュニア・クラス用~(チャコット楽天市場店)(楽天市場)
「Musique pour le Cours de Danse Classique II」はジュニア・クラス用のレッスンCDで、有名なバレエ曲からクラシック、ポップスまで取りそろえ、誰もが楽しめる構成になっています。動きに入りやすい前奏で、選曲やアレンジもカウントが分かりやすく、踊りやすい曲の仕上がりです。
この曲集でコツをつかめば、教室でのレッスンの際にも、前奏からの入りやカウントの取り方がスムーズになるのではないでしょうか。ピアニストは、新国立劇場バレエ団などでレッスンピアニストを務める稲葉智子さんです。
バレエの名舞台アレンジ:Classics For Kids
バレエの世界を味わうのにおすすめしたいのが「Classics For Kids」です。国際バレエコンクールのゴールドメダリストを指導するなど、教師としても有名なデヴィッド・ハワードによるレッスンCD。
バレエ初心者の生徒にバレエ曲を紹介するために作られたCDで、曲目には「コッペリア」「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「パキータ」など有名なバレエの定番タイトルが並びます。バレエの名舞台がより身近なものになることでしょう。
ベイビー&キッズ向けアレンジ
小さな子供のクラス向けに作られた星美和の「Dance!Baby Dance!」も、楽しんで聴けるレッスンCDです。「アイアイ」、「幸せなら手をたたこう」、「ロンドン橋」、「おおブレネリ」など、子供たちによくなじんだ親しみやすい曲ばかりがアレンジされています。
バレエを始めたばかりの子に、またはこれから習わせたいと思っている子に、楽しみながらバレエを好きになる手助けをしてくれることでしょう。
【レッスン曲の使い方】自宅レッスンはすべき?やめるべき?
自宅レッスンは避けてBGMとして楽しもう
これらのレッスンCDを活用し、子供に自宅での自主レッスンや復習を頑張ってもらおうと思っている人もいるかもしれません。しかしバレエを勉強中の子供たちにおいては、自宅レッスンは避けるべきです。レッスンCDはあくまでリラックスタイムや移動中のBGMとして、バレエ曲やレッスン曲のメロディーを知り、楽しむために使うことをおすすめします。
理由①:バレエのための体づくりは知識と専門性が必要
自宅レッスンがおすすめできない第一の理由は、自己流で誤ったレッスンをしてしまうと、良くない筋肉がつき、良くない動きの癖がついたりと、かえってマイナスになる恐れが大きいからです。
バレエの動きは厳格な決まりごとで構成されていて、筋肉の使い方も日常の使い方とは異なります。このバレエ特有の体の使い方を体に覚え込ませるのがレッスンであり、そこには、骨格の立て方、姿勢や動きを作る筋肉の働き、力の方向や入れ具合など、専門的な知識とトレーニング法が必要となります。
その専門性がないままに自主レッスンを行い、誤った筋肉や動きを身につけてしまうと、後で修正するのが非常に困難なばかりか、故障などにもつながり、バレエを諦める結果にもなりかねないのです。
理由②:練習のしすぎは百害あって一利なし
また、練習のしすぎは決して上達につながりません。体を酷使すると、疲労の回復や修正が遅れ、かえって上達を遅らせたり故障を起こしやすくなったりします。
体の発達途中にある子供ならなおさらで、練習には体の完成度とかかる負担の影響を考慮しなければなりません。国際バレエ学会では、体が出来上がっていない子供たちについては、ポワントを履いた練習についても慎重なガイドラインを発表しているほどです。
参考
どれだけたくさんレッスンをしたのかよりも、適切なレッスンであるかどうかの方が大事。自宅練習よりも、教室でしっかり集中してレッスンすることの方に重点を置きましょう。
参考
今までの指導が間違っていた場合|ダンサーズ・ライフ・サポート
バレエ教師がエクササイズ指導をするべきか?|ダンサーズ・ライフ・サポート
まとめ
何事も、上達は好きになることからです。レッスン曲に普段から親しみ、耳で体で楽しむ習慣は、バレエをますます身近なものにしてくれることでしょう。レッスン曲を聴きながら、バレエの有名シーンや海外の学校の本格的なレッスン、コンクールやオーディションなどを想像してみることも、より大きな舞台への夢をふくらませてくれるのではないでしょうか。親子で聴いて会話しながら、バレエのレッスン曲を楽しんでみてください。
参考
International Association for Dance Medicine & Science(IADMA)