エスメラルダの原作・作曲者について

バレエ作品には悲恋ものも多いですが、『エスメラルダ』は特に救いのない結末です。驚いた方も多いかもしれませんが、聞き覚えのあるストーリーだと思った方もいるのではないでしょうか。
原作はヴィクトル・ユゴーの小説
『エスメラルダ』には原作があります。フランスの小説家ヴィクトル・ユゴーが書いた『ノートルダム・ド・パリ』です。古くは邦題として『ノートルダムのせむし男』と訳されていましたが、現在では差別語を含むため題が変更されています。
『ノートルダム・ド・パリ』は実写映画のほか、ディズニーによってアニメーション映画も作られています。そちらを鑑賞したことのある人も多いのではないでしょうか。また、ミュージカルの演目としてもよく知られています。
ユゴーの作品は、このほかでは『レ・ミゼラブル』が有名です。貧富の差が激しく、自力で頑張っても光が見えない境遇の人々を鮮やかに描いた作品が多い小説家です。
『エスメラルダ』は15世紀のヨーロッパを舞台にしているため、社会制度などが現代と大きく異なります。ヨーロッパでジプシーがどのように差別されてきたのかや、貧しさを是正する制度がほとんど存在しなかったこと、権力の腐敗など、事前にある程度知識がないと子供には難しい作品かもしれません。
作曲者はチェーザレ・プーニ
作曲したのはイタリアの作曲家、チェーザレ・プーニです。『ノートルダム・ド・パリ』が出版されたのが1831年、『エスメラルダ』の初演が1884年となっています。
エスメラルダの鑑賞方法は?
予習が済んだところで『エスメラルダ』を鑑賞してみましょう。ただし、あまり手段は多くありません。
公演は少ない
全幕を公演している劇場やバレエ団はほとんどありません。また、国内で入手できる映像も数少ないため、全幕を観たいという人はポータルサイトなどで公演情報をこまめにチェックすることをおすすめします。
コンクールでのヴァリエーションが有名
(出典:Miko Fogarty, 16, Moscow IBC, Gold Medalist Final Round – Esmeralda -|YouTube )
全幕を見る機会が少ない一方、『エスメラルダ』のヴァリエーションはコンクール作品としてはおなじみです。タンバリンを持って踊る様子を観たことがある方も多いのではないでしょうか。ちなみに、このタンバリンはオリジナルの演出ではないそうですが、現在では全幕公演に取り入れられることもあるようです。
動画もダウンロード可能
NBAバレエ団は『エスメラルダ』の全幕公演を行ったときの動画を一部公開しています。実際の公演の様子を垣間見ることができるので、エスメラルダを踊ることになった子供に見せてみると雰囲気がつかめるかもしれません。
参考
まとめ
バレエ『エスメラルダ』について解説しました。なかなか公演を鑑賞する機会はないかもしれませんが、まずは原作や映画などで物語の雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考
2018年10月27日(土)法村友井バレエ団 バレエ団公演公演『エスメラルダ』 公演情報 | 法村友井バレエ団&バレエ学校
読みにくいのになぜ人気?『ノートル=ダム・ド・パリ』の秘密|NHKテキストビュー
バレエ版「エスメラルダ」の見どころと作曲家・振付家などについて|バレエ辞典
エスメラルダについて調べてみました!|バレエ衣装専門店Chutti