バレエの中で最も美しいポーズといわれている「アラベスク」をご存じでしょうか? 片足で立ちながらもう片方の足を後ろに伸ばすポーズを、一度はご覧になったことがあるでしょう。子供がバレエスクールに通っていたり、これからバレエを習わせようかと検討している親御さんは、アラベスクのパターンや成功させるためのポイントについて知っておくといいかもしれません。今回はアラベスクの基本的な意味や美しく見せるためのコツを紹介します。
もくじ
バレエのアラベスクとは?
アラベスクはバレエの技法の1つです。アラベスクの語源や技法のパターンについて詳しく紹介します。
アラベスクはバレエの有名なポーズ(技法)
バレエ用語として知られているアラベスクは、フランス語で「arabesque」、すなわち「アラビアの飾り模様」「アラビア風」という意味があるといいます。そもそもどうしてアラベスクと呼ばれるようになったかは諸説あるようですが、アラベスクのポーズが唐草模様のように見えるからだといわれています。
バレエにおける「アラベスク」は、ダンサーが手足を伸ばしたままのポーズで静止する姿を指しており、バランス性と静止した美しさが表現されています。
アラベスクには4つのパターンがある
アラベスクには4つのパターンがあり、客席から見るとこの4つは少し異なるといわれています。基本は「片足を上げる」というポーズですが、足の上げ方や角度によって見た目や美しさに変化を出すことができます。足がしっかりと上がらず、完成度の低いアラベスクになってしまうと、見た目も美しくありません。そのため、バレエ教室ではアラベスクを徹底的に指導する傾向があります。
アラベスクの4つのパターンの特徴は、以下のようになっています。
- 足は客席側に近い方の足を後ろに上げ、軸足側の腕を前に、もう一方の腕を横に伸ばす
- 第1アラベスクの、腕をいれかえた形。客席側に近い方の足を後ろに上げ、軸足側の腕を横に、もう一方の腕を前に伸ばす
- 第1アラベスクの、足をいれかえた形。客席側の足を軸に、もう一方の足を後ろに上 げ、軸足側の腕を横に、もう一方の腕を前に伸ばす
- 第1アラベスクの、足と腕を反対にした形。客席側の足を軸足に、もう一方の足を後ろに伸ばし、軸足側の腕を前に、もう一方の腕を横に伸ばす