バレエのシニヨンヘアの上手な作り方。気を付けるべきポイントとコツ - cocoiro(ココイロ) - Page 2

バレエのシニヨンの作り方

バレエ シニヨン

それでは、バレエのシニヨンの作り方を解説していきましょう。

用意するもの

シニヨンを作る際、用意するツールは次の通りです。

  • ヘアブラシ・ヘアコーム
  • スタイリングウォーター(スプレー容器に入った水でも)・ヘアジェル・ヘアスプレー
  • ヘアゴム・ヘアネット・シニヨンネット・Uピン・ヘアピン

作り方の手順

次のような手順に従ってまとめます。

①ヘアブラシで髪の毛を念入りにブラッシングする

まずは、ブラシで毛の絡みがなくなるまでブラッシングします。デンマンブラシで、毛の絡みがなくなるまで念入りにしましょう。動物の毛のブラシを使うと、静電気が起こりにくく天然毛の適度な油分が行き渡って、髪に自然なツヤが出ます。

 ②スタイリングウォーターをスプレーし、ジェルをつけてコーミング

スタイリングウォーターをたっぷりスプレーして髪全体を湿らせ、コームに持ち替えて、一定の方向に髪の流れをまとめていきます。まとめた地肌に髪をのり付けするように、たっぷりとジェルをなじませます。反対側の手を使って髪の毛が緩まないように引っ張り気味にしながら、コーミングして整えます。

③ゴムで縛りポニーテールを作る

ある程度まとまってきたらポニーテールにまとめ、根元をゴムで縛ります。一本ゴムを回して3〜4回結び、最後は2回クロスさせてから結びます。シニヨンの位置はあごから耳先を結ぶ延長線上。一般的にゴールデンポイントと呼ばれる位置です。

④ヘアネットとシニヨンネットを使い、お団子状にまとめる

ポニーテール全体を大きなネットで包み、頭の形に沿わせながら、ゴムの結び目を中心に巻きつけていきます。ヘアーネットを使うとまとめやすく、毛先がはみ出しにくくなります。

巻きつけたお団子に上からシニヨンネットをかぶせ、形を整えます。整える際は、お団子の中に緩んでいる部分を入れ込みながら、頭皮に密着させるように平らに潰して、頭の形に沿うように低く調節していきます。

⑤お団子をしっかり潰しながら、Uピンとヘアピンで固定する

お団子の上下左右を、Uピンですくい留めしていきます。Uピンは4ヶ所、または8ヶ所に刺して固定します。頭に対して垂直に刺してから、寝かせてお団子の中心に向けて刺していくのが、しっかりと固定するコツ。ポニーテールを結ぶ中心のゴムの結び目に届く程度まで刺すと、安定します。

Uピンだけで安定しない場合は、普通のヘアピンで補強しましょう。Uピンで留めた間を、巻いた毛の流れの逆方向から刺すように留めます。

⑥ワックスなどで後れ毛をなでつけ、仕上げる

後れ毛を固形ワックスや専用スティックでなでつけ、地肌にぴったりとつけるようにまとめて仕上げます。

まとめづらい子供の髪できれいに作るコツ

子供の髪は細くて柔らかかったり滑りやすかったりして、まとめづらいものです。きれいにまとめるコツを整理しました。

コツ①:最初のポニーテールをしっかり作るのが最重要

型崩れしないしっかりとしたシニヨンを作るには、最初のポニーテールが肝心です。ブラッシングとコーミングをていねいにし、緩みのないように縛りましょう。

緩みを起こさないためには、輪にしたゴムではなく1本ゴムで縛るのがポイント。30cm程度の長めのゴムを使うと結びやすくなります。ゴムを伸ばし切るように引っ張って結び、最後に適当な長さにカットします。

ゴムは外から目立たず潰しやすいよう黒くて細く、踊っていても切れないような、丈夫で耐久性のあるものがおすすめです。

コツ②:髪をひとつに束ねる時にジェルをたっぷり使う

髪を緩みなくまとめるには、ジェルをたっぷり使うことも大切です。髪を頭皮にのり付けするように、髪と地肌が一体化するぐらいになじませます。途中でジェルが固まってしまったら、水やスタイリングウォーターを吹き付ければ、水分を取り戻してまた扱いやすくなります。

コツ③:後れ毛はワックスやスプレーで固定

シニヨンをまとめた後、ワックスなどで固定することも大事な仕上げの工程です。髪の根元から固形ワックスや後れ毛用のスティックなどをあてて、ぴったりとなでつけていきます。固定できるヘアスプレーを全体にかけてもいいでしょう。

普段からヘアカットの際に、段やシャギーを細かく入れたり前髪を作ったりせず、まとめやすい長さを保っておくのも、きれいにまとめるには大事なことです。

参考

バレエのためのシニヨン講座|バレエジャポン

シニヨンヘアの上手な作り方|チャコット

不器用ママでも簡単にできる!バレエのシニヨンヘアの作り方|Dews

まとめ

大人がファッションとして楽しむラフなシニヨンヘアや自由なアレンジとは違い、クラシックバレエには厳格な髪型のルールがあります。しかしその髪型にどんな意味があるのか、何を大事にすべきなのか、基本を理解することが重要。そうすれば、上手に作るためのポイントもつかみやすいのではないでしょうか。

子供が小さいうちは、親がシニヨンを作ってあげることがほとんどでしょう。成長してやがて自分で髪を手がける日のために、髪型や全身のバランスなど、踊りや身体表現の美へ向かう意識も、育ててあげてください。

参考

バレエの髪型について|瀬間亜理砂バレエ教室

バレエオーディション 髪の毛ヒント|ダンサーズ・ライフ・サポート

バレエのためのシニヨン講座|バレエジャポン

シニヨンヘアの上手な作り方|チャコット

不器用ママでも簡単にできる!バレエのシニヨンヘアの作り方|Dews

この記事をかいた人

菊池とおこ

北海道大学文学部行動科学科卒。行政系広告代理店、医薬系広告代理店、地方自治体の結婚支援事業担当などを経て独立、ライターに。女性のライフイベントと生き方、働き方、ジェンダー教育などが主な関心分野。大学院進学を視野に入れて地元大学のゼミ(ジェンダー・スタディ)に参加中。趣味は音楽、中学より本格的に合唱を始め、現在も合唱団に所属。ネコのおかあさん。子供と接する時は、自由人の叔父ポジション。