2000年代
2000年代になると、バレエ漫画の作品数そのものが増えてきます。山岸凉子氏の作品も多く発表されています。
『舞姫 テレプシコーラ』(2000〜06年)
『舞姫 テレプシコーラ』は山岸凉子氏が2000年代に連載していた群像劇です。
『Do Da Dancin’!』(2000〜04年)
実家が魚屋という主人公を中心にした、庶民的な雰囲気を持つ漫画です。
『プリンセスチュチュ』(2002〜03年)
『プリンセスチュチュ』はアニメ作品ですが、公開時にコミックスとしても連載されていました。
『アヒル』(2004年)
『なかよし』に連載されていた『アヒル』は単行本1巻で完結してしまいましたが、現在でも中古で手に入ります。
『ビューティフル』(2004〜06年)
母親が日本人の少年が主人公の漫画です。同時代の作品の多くが女性を主人公にしているので、少し珍しいストーリーと言えます。また、チェルノブイリ原発事故がストーリーに大きな影響を与えた社会派作品でもあります。
『ヴィリ』(2006〜07年)
山岸凉子氏の作品ですが、バレエの要素は比較的薄めとなっています。主人公が40代で、成人向けに書かれた作品です。
『オーロラ』(2006年)
フランスの同名映画を、さいとうちほ氏が漫画化した作品です。単行本『gigolo』に掲載されました。
『なでしこ♥プリマ』(2008年)
『なでしこ♥プリマ』は1巻のみで完結したこともあり、現在中古の価格が高騰しています。漫画レンタルサービスでレンタルできますので、まずはそちらをお勧めいたします。
参考
なでしこプリマ | 久世みずきの少女漫画・BL – TSUTAYA/ツタヤ
2010年代
2010年代は連載作品数自体は少ないものの、現在まで連載が続いている作品が出ています。比較的新しい作品になるので、入手もしやすいでしょう。
『かなめエトワール』(2011年)
『かなめエトワール』は1巻で完結したこともあり、現在は中古でも価格が高騰しています。配信やKindle版もないようです。
『昴』(2000〜11年)
読者が感情移入しやすい「普通の子」ではなく、天才というものを描くために書かれた作品だと言われています。続編の『MOON―昴 ソリチュード スタンディング―』も刊行されています。
『絢爛たるグランドセーヌ』(2013年〜連載中)
「テーマや登場人物の言動が重い」という印象を持たれがちな舞台芸術系漫画ですが、『絢爛たるグランドセーヌ』はその明るさや、前向きさが支持されている漫画です。現在も連載中ですから、同時代の作品として楽しめます。