ユダヤ式教育5つの特徴
ユダヤ式教育には大きな特徴が5つあります。これらの特徴が習慣的にできるからこそ、彼らは優秀だと言われます。それではユダヤ式教育の5つの特徴について説明します。
1. 問いを持つこと
常に問いを持つことで、彼らは世界の仕組みを学んでいきます。なぜこれはこんな形をしているのか。なぜこのようにした方が上手くいくのか。初めから正解を教わるのではなく、常になぜ? どうして? と疑問を持つことで彼らは知的好奇心を高めています。
2. 分析すること
彼らは問いを持ったら、それがなぜそうなるのか、分析をします。日常的に仮説を立てるトレーニングをすることで、彼らは初めてのことにも正解に近い仮説をきちんと立てて対処できるようになります。
3. 質問すること
彼らは自分で問いを立てて分析しますが、それでも分からないことがあります。そのようなときは、自分の力だけで解こうとせずに詳しい人のところに行って質問をします。また、ただ教えてくださいと言うのではなく、自分はこういうことに悩んでいて、もしかしたらこうなのではないかと思うがどうか? というように、しっかりと自分の意見を述べてから質問します。自分の意見を持って質問することで、教える側も相手が何でつまずいているのかが分かるため教えやすくなります。
4. 議論すること
彼らは衝突を恐れません。自分の考えを論理立てて持っているからこそ、反対意見であってもその考えが相手にも有益だと考えてきちんと伝えます。その上で相手の話にも耳を傾け、ひろく議論した上で最適な解を導きます。議論とは戦うことではなく協力することだと考えているのです。
5. 仲間を大事にすること
ユダヤ人は仲間をとても大事にします。選民思想を持っていることもあり、仲間や弱者に対して非常に協力的です。仲間が困っていれば惜しみなく協力し、自分が困っていれば仲間を頼ります。そうすることで、お互いの信頼関係が強くなっていきます。
ユダヤ式教育を受けた有名人
ユダヤ人の人口はとても少なく、世界の人口の約0.2%ほどです。それに対して、世界のノーベル賞受賞者がユダヤ人である割合は、約22%にのぼります。人口比率で考えると、ユダヤ人がノーベル賞を受賞する確率が非常に高いことが分かります。
アルベルト・アインシュタイン(相対性理論)
相対性理論を提唱したことで有名なアインシュタインは、ユダヤ系の家系で生まれ育ちました。幼いころからユダヤ式の教育を受け、さまざまな科学の本に触れるうちに物理の世界にのめり込んでいったそうです。彼は特別熱心なユダヤ教徒であったわけではないようですが、彼が幼いころに受けたユダヤ式の教育は少なからずその後の人生に影響しています。
ジークムント・フロイト(精神分析論)
心理学の中で重要な学問の1つとされる精神分析論、その創始者であるフロイトもユダヤ人の家庭に生まれました。他のユダヤ人に違わず優秀だったフロイトでしたが、大学時代に教授からユダヤ人は教授にはなれないと言われてしまいます。それを聞いて教授ではなく医者の道を選んだことによって生まれたのが精神分析論でした。不幸なきっかけでしたが、心理学に大きな発展をもたらした精神分析論も、ユダヤ教の存在によって生まれたものと言えるでしょう。
カール・マルクス(資本論)
資本主義経済を批判的に捉えた資本論の著者、マルクスもユダヤ人の家庭に生まれました。しかし、マルクスはユダヤ人が好きな商業・貨幣に対して疑問を持ち始め、それによって社会主義的な考えをするようになりました。お金を稼ぐことを非常に大切にするユダヤ教の教えに触れて育ったからこそ、マルクスは経済について思考を深め、資本論が生まれました。