三輪車が向いている3歳児の3つの特徴
幼児用の乗り物は、三輪車の他に、ストライダーに代表されるようなバランスバイク(ランニングバイク)、キックボード、補助輪付き自転車が一般的に多く乗られています。
三輪車の一般的な適応年齢は1歳半と言われており、商品によっては3歳までを対象にしている三輪車もあります。3歳児に三輪車を買い与えるのは年齢的に遅い感じがしますが、3歳児でも他の幼児用乗り物ではなく、三輪車が向いている子供がいます。どんな子供が三輪車に向いているのか、その特徴を見てみましょう。
1.体が小さい
厚生労働省が公表した「平成22年乳幼児身体発育調査報告書(概要)」より、3歳児の平均身長を一部抜粋しました。
【平成22年度調査結果 身長(cm)】(一部抜粋)
男子 | 女子 | |
3歳0~6ヶ月未満 | 95.1 | 93.9 |
3歳6~12ヶ月未満 | 98.7 | 97.5 |
バランスバイクは一般的に車輪サイズが12インチなので、対応身長が85~105cmです。上記の調査結果だけを見れば、3歳児はバランスバイクに乗れると考えられますが、実際には子供の体格には個人差があり、身長が85cm以下である場合も少なくありません。
身長が85cm以下の子供がバランスバイクに乗ろうとした場合、サドルにまたがっても足が地面につきませんので、地面を蹴って進むことができません。
参考
平成22年乳幼児身体発育調査報告書(概要)資料1|厚生労働省(P2表2)
3歳児の身長ってどのくらい?楽しく子どもの成長に向き合う方法|teniteo
2.スピードが怖い
キックボードやバランスバイクなどは幼児用とはいえスピードが出る乗り物です。
子供がスピードを怖がることは不安障害などの病気ではなく、ごく正常なことです。しかし、無理にスピードの出る乗り物に乗せてしまうと、トラウマになってしまう可能性があります。
そのため、スピードを怖がる子供には、自転車への乗り換えがスムーズだからといって乗せるべきではありません。
3.乗り物としてよりも玩具として遊ぶ
三輪車の楽しみ方は様々です。漕いで移動することを楽しむことはもちろん、自然遊びやごっこ遊びなどを楽しむ道具の一つとして使うこともできます。
「僕、ショベルカー!」と言って、
三輪車で乗り入れて工事に参加する
子どももいます。
(引用元:子ども同士の活動の指導:人とかかわる力を育てるための活動|お茶の水女子大学子ども発達教育センター『幼児教育ハンドブック』P7「砂場で遊ぶ」)
子供の発想力は、大人の想像を超えています。乗ってスピードを楽しむよりも、玩具として遊ぶことを楽しめる子供には三輪車はぴったりの乗り物玩具といえます。
参考
まとめ/三輪車購入は適正年齢よりも個性を見て検討しよう
多くの三輪車は対象年齢を1歳半頃から5歳未満を想定しています。三輪車は子供の安全を考えて、子供が大きく成長する時期であっても長く遊びつくせるように丈夫に設計されているのです。
三輪車遊びは、体幹が鍛えられるため、三輪車に乗っているとスムーズに自転車に乗り換えられないということはないのです。3輪であるがゆえに幼い子の乗り物のイメージが強いですが、三輪車遊びは社会性を養うことができる教育的な乗り物でもあります。
従って、我が子が三輪車に向いているかどうかは、適正年齢で判断するのではなく、子供の個性に合わせて判断するのが良いでしょう。
参考
【三輪車購入物語その2】3歳で三輪車を購入した理由|こどものあそび観察日記
三輪車はいつから?選び方と人気のおすすめ機能別11選|こそだてハック
三輪車は必要だった!種類と選び方、メリットデメリットやおすすめ三輪車について徹底的に調べました。|rikosukeの部屋
三輪車のすごいトコ|mimi
子ども同士の活動の指導:人とかかわる力を育てるための活動|お茶の水女子大学子ども発達教育センター『幼児教育ハンドブック』P7「砂場で遊ぶ」