学資保険にいくら支払えばいい?
子供の教育費のための学資保険ですが、保険料としていくら支払えばいいのでしょうか。
子供の教育費がいくらかかるかによる
保険料をいくらに設定するかは、子供の教育費にどの程度の金額をかけようとしているかによります。大学も私立大学や国立大学、またどの学部を選ぶかによっても変わってきます。例えば学費が高い分野だと医学部が真っ先に挙げられますが、私立大学の医学部で最も学費が高いところだと、6年間の総額で約4,500万円かかるとされます。
参考
私立医学部学費ランキングとサラリーマン家庭から通う方法 | 医学部受験バイブル
また旺文社教育情報センターが公表した「28年度学費平均額」によると、公立大学と私立大学の学部系統別初年度納入金の平均額は下のようになりました。
学部 | 初年度納付金 |
文学部 | 1,288,086円 |
法学部 | 1,218,068円 |
経済学部 | 1,240,366円 |
理学部 | 1,545,681円 |
工学部 | 1,588,247円 |
農学部 | 1,591,773円 |
歯学部 | 5,330,706円 |
薬学部 | 2,153,655円 |
医学部 | 7,455,537円 |
(参照元:28年度学費平均額|旺文社教育情報センター)
自分の子供がどんな学部や学校に進むのかによって、設定する保険料も変わってきます。
みんなは学資保険にいくら支払っている?
人それぞれ保険料の金額は違うとは言いつつも、ある程度目安が知りたいという方も多いのではないでしょうか。今現在、学資保険に加入している人はいったいどの程度、保険料を支払っているのでしょうか。
ソニー生命保険は前述した調査の中で、高校生までの子供を持つ親、予備校生・浪人生の親、合わせて755名に対して「子供の進学費用のための備えとして、月々いくらくらい支出をしているか」という質問では、下記のような結果となっています。
(引用元:子どもの教育資金に関する調査2019|ソニー生命保険株式会社)
もっとも多かったのが「30,000円以上」(20.1%)であり、次いで「10,000円~14,999円」(18.9%)、3番目に「20,000円~29,999円」(18.4%)という回答でした。1ヶ月あたりの平均額は17,474円となっています。
上記調査では「進学費用の備え」の金額を調べていることから、これには預貯金についても含まれており、学資保険料のみを指しているわけではありません。ただ、目標とする教育費を蓄えておくのに、月々1万~3万円程度を貯金、もしくは学資保険料を積み立てている人が多くいるようです。
いくら貰えるかは「返戻率」による
保険料を支払い続けて、満期となった時に受け取ることができる実際の金額は「返戻率(へんれいりつ)」によって変わってきます。返戻率とは、支払った保険料に対して、自分が受け取ることができる保険金の総額の割合がどのくらいであるかを表す数値です。「〇%」とパーセンテージで示されるのが一般的です。
学資保険は、支払った保険金を保険会社が家族に代わって「運用」してくれることになるため、返戻率によっては満期で保険金を受け取る際に、元本よりも多くお金をもらえることもあります。他方、元本割れしてしまう学資保険も出てきているようなので、保険を選ぶ際には返戻率もよく確認しておきたいところです。
参考
教育資金の積み立て術 2割を分散型投信、残りを預金|日本経済新聞)