そろばんで得られる効果
記憶力が伸びる
そろばんの暗算には、珠算式暗算と算数式暗算の2種類があります。違いは、右脳と左脳のどちらを使うか。珠算式暗算は右脳を働かせて、答えのパターンを記憶します。この計算方式では、直感的に長く記憶にとどめるトレーニングにつながります。東大生、京大生の8割がこのそろばんの経験者とも言われています。このように記憶力向上につなげられるのが、そろばんのメリットの一つです。
また、右脳は、感情表現や芸術性、想像性、空間認知、ひらめきなどの能力を司っていますから、これらを鍛えることにもつながります。
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集中力アップ
そろばんの検定試験では、制限時間内に大量の問題を解かなければなりません。例えば、1級のかけ算では、6桁と5桁の問題を計算するために、100回以上は指先を操作します。つまり、九九を30回唱えながらそろばんをはじき、11桁の答えを導き出します。ミスの許されない作業です。
この問題を合計20問解き、全体で2,000回以上そろばんをはじくのが1級のかけ算試験です。ミスなく、問題を解き続けるために集中力がどんどん磨かれます。別の出題方式の「読み上げ算」では、数字を聞き逃すと計算が合わなくなってしまいます。その瞬間、瞬間の集中力も高められるでしょう。
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情報処理能力の向上
情報処理能力は、左脳と右脳、両方をバランスよく使うことで上げていくものです。そろばんのトレーニングでは、数字を正確かつスピーディに読み取り、右脳で処理をして、左脳で数字情報へと変換します。インプットとアウトプットを繰り返すことは、情報の読解能力や処理能力を鍛えることにつながります。また、右脳は創造力を高めることにもつながります。将来的に、研究やビジネスの場においても役立つことでしょう。
判断力の向上
そろばんは、時間制限がある中で問題を解いていきます。問題数も多いため、ときには分からなくとも次の問題へ進まなければならない場面もあるでしょう。そういった瞬間、瞬間の判断能力が身につきます。
こういった経験を積み重ねておくと、そろばんではなく、ほかの問題と向き合った際に、すぐに判断できる力が身についていくでしょう。スポーツの試合中でも、瞬時に判断をして、次の行動を起こしていくことは重要。そろばんを習えば計算スピードが上がりますし、もしかしたらスポーツにも活かせるかもしれません。
終わりに
「子供にそろばん学ばせたい」という思いを強く持つ親御さんは、きっと多いことでしょう。しかし、そろばんを長く続けて上達してもらうためには、子供自身の意欲が一番大切です。どうしても習わせたいなら、親が子供に興味を持たせるよう、工夫する必要が出てくるかもしれません。幼稚園・保育園で興味を持たなくとも、小学校で算数を学び始めて興味を持つこともあります。各家庭の状況に合わせてそろばん教室に通わせてみてはいかがでしょうか。
参考
教室編|日本珠算連盟
そろばんは何歳から始める?私を10段まで育ててくれた先生の話と体験談から考えるベストな時期とは?|こたつでみかん子育て日記
そろばん教室には何歳から?また何歳まで続けるのが効果的なの?|Happiness*幸せのつむぎかた
そろばんの効果は?子供は何歳から始める?教室の月謝はどのくらい?|こそだてハック
そろばんの効果と身に付く5つの力とは?|一般家庭!幼児教育からのハッピー子育て