願いの届く短冊の書き方7つのルールとかわいい手作り短冊

7月7日は七夕の節句です。昔から七夕の日に願い事をすると「かなう」と信じられ、今でも多くの人が短冊に願い事を書き、笹竹に吊るして飾ります。しかし、短冊の書き方にはルールがあることは意外と知られていません。ここでは、短冊の書き方のルールと、かわいい短冊の作り方をご紹介します。

短冊に願い事を書くときの7つのルール

① 自分の向上に関する願いを書く

七夕の日にする願い事は、自分自身の向上に関するものです。学力向上や人間関係の改善など、自分の努力次第で実現できるもの。その点、欲しいものを書くサンタクロースへの手紙とは異なります。

七夕は、天の川を隔てた織姫と牽牛(けんぎゅう)が年に一度会う七夕伝説が起源です。古代中国には、織姫にあやかり、手芸や機織りの上達を願う「乞巧奠(きこうでん)」と呼ばれる行事がありました。それが奈良時代に日本に伝わり、貴族の間で詩歌や芸事、裁縫などの上達を祈るようになったのが、日本の七夕の始まりです。このことから、七夕の短冊には、学力向上や習い事の上達、精神面での向上など、自分自身の向上に関する願い事を書くようになりました。

② 願い事1つにつき1枚の短冊

七夕の短冊に関して、数の制限はありません。願い事が複数ある場合は、1枚ずつ新たな短冊を使いましょう。ただし、短冊に書き入れる願い事は、あくまで自分自身の何かしらを向上させるものです。願い事をかなえるためには、それ相応の努力をしなければなりません。そのことを考えると、自然と願い事の数も絞られてくるでしょう。

③ 願い事の種類に応じた色を選ぶ

七夕の歌『たなばたさま』2番の歌い始めは、「五色(ごしき)の短冊、私が書いた」です。七夕の短冊の5色とは、青(緑)、紅(赤)、黄、白、黒(紫)をさします。では、なぜこの5色なのでしょうか。

古代中国の自然哲学思想の陰陽五行説では、万物は木、火、土、金、水の5種類の元素(五行)で構成されていると考えられていました。人の五体、五臓、5本の指などに加え、万物を構成する色も全て五行に当てはめて説明していました。七夕の五色の短冊は、五行を代表する色です。

五行説では、人間の品性についても、仁・礼・信・義・智の五徳に分けて解釈しています。短冊に願い事を書く際は、願い事の種類が五徳のうちどれに属するかによって、短冊の色が決まります。

五行 五色 五徳 五徳の意味と短冊に書く内容
青(緑) 仁とは、人を思いやる心を指す。

自らの成長や人間力の向上に関する願い事。

礼とは、上下関係を守ることを指す。

両親や先祖、目上の人に対する感謝の気持ち。

信とは、誠実であることを指す。

人間関係に関する願い事。

義とは、利欲にとらわれず、すべきことをすることを指す。

規則や義務を守り、達成すべきことに関する願い事。

黒(紫) 智とは、学問に励み、物事を創造し、進歩することを指す。

学業成就に関する願い事。

参考
東洋史観 五行と五徳の処世術について|知命立命 心地よい風景
七夕の短冊で願い事の書き方!名前や住所、枚数について解説します|明日は何しよう

④ 願い事は原則縦書き

短冊は、笹竹にぶら下げるとき縦向きになるため、短冊は縦に書くのが原則です。ただし、英語など横書きの方がふさわしい文字で書く場合は、横書きにすることもできます。

⑤ 願い事は断言する

短冊に記す内容は、願い事であると同時に、自らの努力や心がけ次第で達成する目標でもあります。したがって、「○○大学に合格しますように」など他力本願のような書き方ではなく、「○○大学に合格する」など決意表明のような書き方をするといいでしょう。

⑥ 否定的な表現を避ける

誰でも現状に不満があるとき、神に祈りたい気持ちになるものです。七夕で短冊に願い事を書くときも、思わず現在の辛い状況が改善するよう願いを込めたくなるかもしれません。しかし、願い事を書く際は、否定的な表現は避けてポジティブな表現にしましょう。

たとえば、中間テストで赤点を取らないことを目標にしているのであれば、「中間テストで全教科60点以上取る」と書きます。子供につい、くどくどと怒ってしまうことを反省しているのであれば、「子供といつも楽しく過ごせる母親になる」、または「子供をありのまま受け止められる母親になる」などと書くのが七夕にはふさわしいでしょう。

⑦ 住所と氏名を書く

短冊に願い事を書く際は、神様に誰の願い事であるか分かってもらえるよう、フルネームを記入します。住所も番地までは必要ありませんが、市町村くらいまでは書きます。ただし、ショッピングセンターなど不特定多数の人の目に触れる場所では、ニックネームなどにとどめておいてもかまいません。