実際どのくらいお得になるの?公開されているプランから予想
一時払いと全期前納の違いについてご説明しました。一時払いだともっとも利率が良くなるということが分かりましたが、実際にはどのくらいになるのでしょうか。保険会社が公開しているプランを比較してみましょう。
明治安田生命の場合
2019年4月現在、明治安田生命の「つみたて学資」は、保険料を一時払いした場合の返戻率を109%と公式ウェブサイトでうたっています。
※契約者:30歳男性/お子さま:0歳/保険契約の型:Ⅰ型/10歳払込満了/21歳満期/新年掛(口座振替料率)/保険料率:2019年4月2日/受取率とは、一括でお払込いただく保険料に対する満期までのお受取総額の割合です(小数第2位以下を切り捨て表示)
(引用元:「明治安田生命つみたて学資」|明治安田生命)
一方、契約者と子供の年齢が上記と同じにした場合の返戻率を確認しましょう。返戻率は公式ウェブサイトで2019年4月15日にシミュレートした結果をもとにしています。
受け取り総額 | |||
300万円 | 200万円 | ||
保険料払込期間 | 15歳まで | 104.3% | 102.9% |
10歳まで | 105.8% | 104.8% | |
一時払い | 109% | 108.0% |
(参照元:「明治安田生命つみたて学資」|明治安田生命)
受取総額を同額同士で比較した場合、最大で5%以上返戻率に差が出ることが分かります。100万円の保険料を支払った場合に、受け取り金額の差が5万円以上になるということです。これを多いと見るか少ないと見るかはそれぞれですが、預金しておくよりははるかに利回りがいいことは確実なようです。
ソニー生命の場合
受取総額200万円 | ||
保険料払込期間 | 10歳まで年払い | 108.0% |
10歳まで月払い | 107.2% | |
18歳まで年払い | 104.6% | |
18歳まで月払い | 103.8% |
◎上記の返戻率(103.8%~108.0%)は、学資保険(無配当)Ⅲ型、
基準学資金額:40万円・保険期間:22歳満期で、契約者30歳男性・被保険者(お子さま)0歳の場合の範囲を示しています。
(引用元:学資保険のことなら学資金準備スクエア|ソニー生命保険)
ソニー生命の学資保険は、全体的に返戻率が高いと評価されています。一時払いの返戻率は公開されていませんが、払い込み期間別および年払い、月払い別の返戻率を表にまとめました。
10歳までの払い込みで年払いするのが最も返戻率が良く、18歳までの払い込みで月払いするのがもっとも返戻率が低いのが分かります。一時払いをすれば、これよりもさらに高い返戻率が見込めるでしょう。
参考
学資保険のシミュレーション | 学資金準備スクエア | ソニー生命保険
日本生命の場合
受取総額300万円 | ||
保険料払込期間 | 5歳まで年払い | 108.9% |
5歳まで月払い | 108.5% | |
10歳まで年払い | 107.6% | |
10歳まで月払い | 107.2% | |
18歳まで年払い | 104.4% | |
18歳まで月払い | 104.0% |
(参照元:ニッセイ学資保険シミュレーション|日本生命保険相互会社)
日本生命の学資保険も一時払いのプランは公開されていませんが、シミュレータで計算可能な返戻率をまとめました。契約者は男性30歳、子供は0歳として計算しています。
18歳まで月払いと5歳まで年払いを比較すると、5%近い返戻率の差があります。一時払いではさらに良い利率が見込めるでしょう。
まとめ
利率の良い預金と学資保険を捉えることもできる一時払いと全期前納。それぞれにメリット、デメリットがありますので、家庭の事情に適した支払い方法を検討してください。