神奈川大学の著名な卒業生は?進路先やキャリアサポート情報もご紹介! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

神奈川県横浜市に本部を置く神奈川大学は、1928年の創立以来、約22万人の卒業生を社会に送り出してきました。その中には、各分野で活躍する著名人も多く含まれています。今回は、90年を超える歴史の中で神奈川大学が輩出してきた著名な卒業生を厳選してご紹介します。記事の後半では、在学中のキャリアサポートや進路先の情報もまとめているので、ぜひご参考にしてください。

文化・芸能分野で活躍する卒業生

まずは、文化・芸能分野で活躍する卒業生をご紹介しましょう。ここでは5名をピックアップしました。

山本文緒(小説家)

山本文緒(やまもと ふみお)は、1962年神奈川県横浜市生まれの小説家です。神奈川大学在学中は落語研究会に所属しており、学業よりも落語の活動がメインの大学生活だったとインタビューで答えています。神奈川大学経済学部を卒業後は、証券系の財団法人に就職。1987年に『プレミアム・プールの日々』でコバルト・ノベル大賞の佳作を受賞してデビューしました。その後しばらくは少女小説を書いていましたが、1992年から一般文芸に活動の場を移します。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞を受賞。2001年には『プラナリア』で第124回直木賞を受賞しました。

2003年、40歳のときに鬱病を患い、治療のため約6年間休筆。エッセイ『再婚生活 私のうつ闘病日記』で作家業に復帰しました。

李相日(映画監督)

李相日(り さんいる)は、1974年新潟県生まれの映画監督です。小、中、高と朝鮮学校に通い、神奈川大学経済学部に入学しました。大学卒業後に日本映画学校(現在の日本映画大学)で学び、卒業制作として撮影した「青・chong」で、ぴあフィルムフェスティバルのグランプリを受賞。代表作に「69 sixty nine」、「フラガール」、「悪人」、「怒り」などがあります。

渡部建(お笑い芸人)

渡部建(わたべ けん)は1972年生まれのお笑い芸人です。東京都八王子市出身。お笑いコンビ「アンジャッシュ」のツッコミを担当しています。神奈川大学経済学部2年のとき、高校の同級生だった児嶋一哉(こじま かずや)に誘われてコンビを結成しました。

コンビ以外にも俳優や司会者として活躍中。芸能界随一の食通としても知られています。2017年、女優の佐々木希(ささき のぞみ)との結婚でも話題を集めました。

瀬川晶司(将棋棋士)

瀬川晶司(せがわ しょうじ)は1970年生まれの将棋棋士です。神奈川県横浜市出身。14歳で奨励会に入門しプロ棋士を目指すも、26歳の年齢制限により退会。その後、神奈川大学法学部(2部)に入学します。

大学卒業後は企業に就職し、会社員生活の傍ら、アマチュアとして将棋を続けて好成績を記録します。その実績を評価され、プロ編入試験の受験許可を得て見事合格。2005年にプロ入りを果たしました。

年齢制限で奨励会を退会しながらも努力を続け、プロ棋士になるという夢を叶えたその経歴は自伝『泣き虫しょったんの奇跡』にまとめられ、2018年には松田龍平主演で映画化されました。

植松伸夫(作曲家)

植松伸夫(うえまつ のぶお)は1959年生まれ、高知県高知市出身の作曲家です。小学生の頃、姉とともに行ったウィーン少年合唱団のコンサートがきっかけで音楽に興味を持ちます。高校卒業後、神奈川大学外国語学部に進学。在学中にシンセサイザー奏者のスクールに通い、アルバイトとして音楽を教えます。

大学卒業後は、アルバイト生活を経てゲーム会社のスクウェア(現在のスクウェア・エニックス)に入社。世界中でヒットしている「ファイナルファンタジー」シリーズのほか、数多くのゲーム音楽を作曲しました。2004年にスクウェア・エニックスを退社した後は、自主レーベル「DOG EAR RECORDS」を設立し、作曲以外に自曲の演奏活動なども行っています。