項目別に人気商品をランキング
人気商品の概要をご紹介したところで、続いては気になる項目別にランキングをしていきましょう。試算は上記で紹介した公式ページと、一括見積もりができる価格.comを利用しています。
こちらの試算も、契約者(親)を1989年4月8日生まれ(満30歳)、被保険者(子供)を2019年4月8日生まれ(満0歳)として計算しています。
一番気になる!返戻率
貯蓄という観点から見ると、最も重視したいのは「返戻率」です。公式サイトや見積もりサイトで確認できた、保険料を月払いした時の最大返戻率をご紹介します。
ただし、保険料を一括で支払ったり、年額で支払ったりすると、下記の返戻率よりも戻りが良くなる可能性があります。契約前に一度詳細をご確認ください。また、小数点以下は切り捨てとしました。
順位 | 商品名 | 返戻率 |
1位 | ソニー生命学資保険 | 107% |
2位 | 明治安田生命つみたて学資 | 105% |
3位 | フコク生命「みらいのつばさ」 | 105% |
4位 | ニッセイ学資保険 | 104% |
5位 | JAこども共済「学資応援隊」 | 98% |
6位 | アフラックの夢みるこどもの学資保険 | 98% |
7位 | 東京海上日動あんしん生命 5年ごと利差配当付 こども保険 | 85% |
(0歳の子供の学資保険を比較(返戻率が高い順) | 価格.comより筆者作成)
毎月の保険料別では?
毎月、過度な負担にならずに支払える額を保険料に設定することも重要です。ここでは、最終的な受け取り金額が200満円になるようにして、月額で保険料を支払った場合の試算を紹介します。
商品によって払い込み期間が短いものもありますので、10〜11歳まで払い込みと18歳まで払い込みに分け、安い順に並べました。なお、ニッセイなど一部の保険会社では、毎月の保険料から総受け取り金額を決めることも可能です。
払い込み期間:10〜11歳まで
順位 | 商品名 | 保険料 |
1位 | フコク生命「みらいのつばさ」 | 14,354円(11歳まで) |
2位 | ソニー生命学資保険 | 15,540円 |
3位 | 明治安田生命つみたて学資 | 15,910円 |
4位 | ニッセイ学資保険 | 16,534円 |
(表作成:cocoiro編集部)
払い込み期間:18歳まで
順位 | 商品名 | 保険料 |
1位 | JAこども共済「学資応援隊」 | 9,418円 |
2位 | ニッセイ学資保険 | 9,555円 |
3位 | フコク生命「みらいのつばさ」 | 9,614円(17歳まで) |
4位 | 東京海上日動あんしん生命 5年ごと利差配当付 こども保険 | こども保険:10,856円 |
5位 | アフラックの夢みるこどもの学資保険 | 11,544円(給付総額240万円) |
(表作成:cocoiro編集部)
ニッセイとフコク生命は払い込み期間が複数選択できるため、両方のランキングに載せています。上記の返戻率ランキングと比較していただくと、返戻率を100%以上にするためには、早期に保険料の払い込みを終える必要があることがおわかりいただけると思います。
払い込み期間の短い・長いところはどこ?
保険料の払い込み期間が短いほど保険会社が保険金を預かる期間が長くなり、その分運用益が期待できます。上記で確認した通り、短く払い込んで長く預けるほど返戻率が高くなるという傾向があります。
上記ではわかりやすくするために10〜11歳・18歳で払い込み期間を分けましたが、もう少し柔軟に期間を設定できる商品もあります。
・ソニー生命学資保険:10歳まで
・明治安田生命つみたて学資:10もしくは15歳まで
・フコク生命「みらいのつばさ」:11・14・17歳まで
・ニッセイ学資保険:5・10・17・18歳まで(もしくは保険開始から5・10年および17・18歳まで)
・JAこども共済「学資応援隊」:11・12・14・15・17・18歳まで
・アフラックの夢みるこどもの学資保険:10・17・18歳まで
・東京海上日動あんしん生命 5年ごと利差配当付 こども保険:18歳まで
一部の保険会社は払い込み期間が1プランのみとなっています。払い込み期間が長い分月々の負担は減ることになりますので、家計の状況に合わせて支払い期間を選ぶといいでしょう。
満期の設定が柔軟なのは?
契約時に約束された返戻率が保証されるのは、保険の満期を迎えてからです。大学入学に合わせると考えると18歳満期でいいかな?と思いがちですが、子供が早生まれの場合は注意が必要です。
早生まれの子供の場合、払い込み期間が18歳まででかつ満期を18歳に設定しておくと、受験や入学手続きの際に満期が来ていない可能性があります。17歳で保険金が受け取れる商品もありますので検討しましょう。
また、満期が22歳になっている商品は、大学入学時から複数回に分けて学資金が支払われるタイプとなっています。22歳まで保険料が返ってこないわけではありません。
ソニー生命学資保険:18もしくは22歳
明治安田生命つみたて学資:21歳
フコク生命「みらいのつばさ」:22歳
ニッセイ学資保険:22歳
JAこども共済「学資応援隊」:22歳(中学プランの場合14もしくは15歳高校プランの場合17もしくは18歳)
アフラックの夢みるこどもの学資保険:21歳
東京海上日動あんしん生命 5年ごと利差配当付 こども保険:22歳
祝い金はある?いつ・いくら?
大学入学前のポイントごとに支払われる祝い金。祝い金がプランに入っていない商品もあれば、一定の条件を満たさないと選べないものもあります。一覧にしてまとめました。
特に記載がない限り、受け取り総額が200万円の場合の額となります。また、祝い金も受け取り総額の中に含まれますので注意してください。
小学校 | 中学校 | 高校 | |
ソニー生命学資保険 | なし | 36万円 | 36万円 |
明治安田生命つみたて学資 | なし | なし | なし |
フコク生命「みらいのつばさ」
※0歳から加入した場合は幼稚園入園時も5万円 |
5万円 | 5万円 | 10万円 |
ニッセイ学資保険
※総受取額が360万円以上の祝い金あり型の場合 |
20万円 | 20万円 | 20万円 |
JAこども共済「学資応援隊」 | なし | なし | なし |
アフラックの夢みるこどもの学資保険
※総受取額が300万円の場合 |
なし | なし | 50万円 |
東京海上日動あんしん生命 5年ごと利差配当付 こども保険 | 20万円 | 30万円 | 50万円 |
あると安心な特約は?
紹介している8社の学資保険では、子供が保険期間中に死亡した場合は死亡給付金が支払われます。それまでに支払った保険金全額というところが多いようです。また、契約者に万が一のことがあったときの払い込み免除特約・子供が出生前(140日前)から加入できるという制度も備えています。
それ以外の特徴的な特約をご紹介します。
JAこども共済「学資応援隊」:後遺障害給付金
子供が事故や病気などで後遺障害が出たときに支払われる給付金となります。
東京海上日動あんしん生命 5年ごと利差配当付 こども保険:養育年金(年額50万円)・災害死亡保険金
契約者が死亡した際の養育年金に加え、子供が災害や特定の疾病で死亡した場合に給付金が支払われます。
返戻率が100%を割るタイプの学資保険は、貯蓄だけでなく掛け捨ての保険という機能も持っていることがわかります。子供の医療・生命保険を別立てで加入するか、学資保険と一緒にするかによって選ぶ商品が変わってきます。