【ステップ3】貯める手段を知る
確実に貯める①:積立定期預金
その特徴は?
積立定期預金は、毎月一定額を積み立てて、まとまった資金を計画的に貯めるための定期預金です。元金の振替により自動的に積み立てていくので、確実に貯まります。教育資金のように目標額を設定した貯蓄に、適した貯蓄方法と言えます。
貯める際のポイント
積立定期預金は、長期の運用向けの金融商品と捉えておきましょう。積み立て期間終了後に一定の据え置き期間があるので、臨時の出費などには充てられません。例えば大学入学初年度費用のための資金、と役割を定めて満期を設定し、地道に積み立てていきましょう。長期運用で有利な期間別利率なども、有効活用できます。
確実に貯める②:児童手当
その特徴は?
児童手当は、子供が中学校を卒業するまでに月額1万~1万5千円を受け取ることができる、公的な給付です。そのトータル額は、子供1人当たり200万円にもなります。教育資金に組み入れれば、非常に大きな額です。
貯める際のポイント
生活口座に振り込まれると、知らず知らずのうちに日々の生活費として使ってしまいますから、子供ごとに専用の口座を作り、そこに振り込まれるようにするといいでしょう。積立定期預金と違い、出し入れのしやすいお金ですから、塾の支払いや臨時に発生した教育費などもに利用できます。
参考
児童手当Q&A|内閣府
割増で貯める①:学資保険
その特徴は?
学資保険は、教育費の積み立てと医療保障がセットになった保険です。満期に受け取れる保険金と入学時祝金などの一時金を利用して、大きな学費が発生するタイミングに備えることができます。また税金の控除を利用して、節税することも可能です。
貯める際のポイント
学資保険は、返戻率が100%を超えている商品を選ぶことがポイントです。
※返戻率(%)=受け取る保険金・給付金の総額 ÷ 払い込んだ保険料の総額×100
これが100%を超えていれば、払い込んだ保険料より多くの保険金や給付金を受け取ることができるということです。
子供も親も加入時の年齢が低いほど毎月の保険料も安くなりますから、早めに検討して加入するかどうかを決めましょう。また途中解約すると多くの場合、解約返戻金が払い込んだ保険料を下回ってしまいますので、注意が必要です。
参考
学資保険とはなにか?~学資保険のキホンの「キ」~|保険相談ナビ
割増で貯める②:終身保険
その特徴は?
終身保険は、加入時に決めた一定の保険料で生涯の保障を得られる保険です。死亡や障害など万一の時に備える生命保険の一種ですが、解約払戻金が受けられて貯蓄性があるため、必要なタイミングで解約して子供の学資に充てる人も多いのです。
貯める際のポイント
解約払戻金は、保険料払い込み満期の前後で、払い込んだ保険料の総額を上回るか下回るかが分かれます。早期に解約するとマイナスの結果になりますが、満期を過ぎれば上乗せ額が大きくなります。したがって、学費を見越して契約するなら、使いたいタイミングで受け取る払戻金が十分な額になるようなプランで、契約することが肝心です。
参考
終身保険はアナタに必要!? 終身保険が向いているかどうかズバッと解説!|保険相談ナビ
運用で増やす:ジュニアNISA
その特徴は?
ジュニアNISAは投資信託の一種。正式名称は「未成年者少額投資非課税制度」で、2016年にスタートした、子供の将来の資産形成のための制度です。日本に居住する0歳から19歳までの未成年者が口座を開設することができ、親が代理で運用します。18歳になるまでは原則、資金の引き出しはできません。
貯める際のポイント
ジュニアNISAの最大の特徴は、運用で得た利益に税金がかからないこと。年間80万円を最長5年、非課税で運用することができます。
5年間の投資期間終了後は「継続管理勘定」へ移し、新規買い付けを除いて20歳まで非課税運用を継続できます。ジュニアNISAの口座開設は2023年で終了しますが、その後は「継続管理勘定」へ移し、同様に運用することが可能です。
ただし投資ですから、大きなリターンも見込めますがリスクもあることを忘れないでください。
参考
ジュニアNISAってなあに?-概要としくみ-投資信託協会