そもそも「ほおずき」とは?
そもそもほおずきがどのような植物であるのか分からないまま、飾っている人も多いでしょう。今一度ほおずきに関して理解してから飾ると、また違う見方で楽しむことができるでしょう。
ほおずきはナス科の植物の一種
ほおずきはナス科の多年草として知られており、平安時代までは薬として使われていました。現在は観賞用や切り花に使われる植物として知られています。ほおずきといえば「赤色」という印象を持っている人も多いですが、ほおずきの花は「白色」です。6、7月ごろに白色や淡いクリーム色のかわいらしい花が咲きます。
花言葉は「偽り」「ごまかし」「心の平安」などで、実がとても大きいのに対して中身が空っぽであることから「ごまかし」という花言葉になったようです。
昔は薬草として重宝されていたほおずきですが、今でもお腹の痛みや胸の痛みを和らげる効果を持っていると言われています。中国ではほおずきの根が漢方医学などでも使用されており、解熱剤やせき止めとして使用されることが多いようです。
また、ヨーロッパではフルーツとして使用されており、イノシトールをたくさん含んでいることから体にも良いとされています。東京都の浅草寺では「ほおずき市」というイベントも行われています。たくさんの露店があり、観光客も多くの人が訪れます。
日本以外でも多様な使われ方をしているほおずきですが、なぜ「ほおずき」という名前になったのでしょう。
「ほおずき」という名前の由来
ほおずきの名前の由来にはさまざまな説がありますが、赤く染まった実が人間の頬を連想させたことと、ほおずきの実を鳴らして遊ぶ子供も多かったことから「頬突き」と呼ばれていたことという説があります。
他にもホホという名前のカメムシが付きやすいことから「ホホ付き」と呼ばれ始めたこともエピソードとしては有名です。結果的にどれが正解かは分かっていませんが、いずれもおもしろいエピソードを持ちます。
ほおずきの旬なシーズンは?
ほおずきは花が咲き終わると、緑色だった実が赤色に変わり始めます。おおよそ8、9月に色が真っ赤に染まると言われており、旬な時期とも言われています。色付き始めるシーズンになると、ほおずきを育てている場所は真っ赤に染まりきれいな景色が完成します。
ほおずきがきれいな絶景スポットなどもあります。浅草のほおずき市はとにかく多くの人がにぎわいを見せます。
自宅で育てることもできる植物で、うまく育てば色鮮やかな植物になります。自宅で栽培するとなると3、4月が苗を植える時期となり、市販の草花培養土を用意して育てることになります。苗ごとにしっかりと距離感を置いて植え、日当たりの良いところで育ててあげましょう。
しっかりと土が乾いたら水を与えてあげて、定期的に土を変えてあげれば元気なほおずきが育ちます。ただし、害虫が寄ってくることも多いので薬剤を散布してあげて対応するようにしましょう。ガーデニング初心者にもよくおすすめされている植物です。
ほおずきは食べることができる?
ほおずきの種類はとても多く、観賞用と食用で品種も異なってきます。基本的にほおずきはヨーロッパや北半球に自生している植物です。
ほおずきは食べることもできます。実によって味も異なっており、甘ずっぱいものもあれば苦いものもあるようです。ほおずきの種類によっては「ストロベリートマト」や「ゴールデンベリーホオズキ」という名称で呼ばれているものもあります。あまり口にしたことがない人もいるので、食用のほおずきを見つけたらチャレンジしてみるといいでしょう。
実際に料理に使われることもあり、「ほおずきのスムージー」や「ほおずきのグラタン」なども使われています。どちらかといえばフルーツと似たように使われることも多いため、自分なりの調理方法を編み出してみるのもおもしろいでしょう。