お盆にお墓参りする際の準備やマナー、準備について。お盆の定義も! - cocoiro(ココイロ) - Page 2

気をつけたいNG作法

つい、してしまいがちなお墓参りにおける「NG作法」を3つご紹介します。

線香やろうそくの火を口で吹いて消す

線香やろうそくの火を消す際に、いつもの感覚で、口で吹いて消してはなりません。線香やろうそくは、先祖へお供えするもの。これらを口で吹き消すのは、先祖に対して失礼にあたります。

仏教では、口から出た息は「汚れたもの」と考えられます。それを仏様にささげることは禁じられています。ではどうしたらいいかと言えば、手を使うといいでしょう。先祖への敬意を払って、手であおいで火を消しましょう。線香を立てて持ち、上下に手を振って消してもかまいません。線香を横にすると、持ち手に火が向いてくるため、縦に持つことがポイントです。火を持った際には慌てず、冷静に消しましょう。

墓石にお酒をかける

先祖が大のお酒好きという理由で、墓石にお酒をかけたがる方も中にはいるかもしれません。しかし、お酒をかけると墓石が傷んでしまいます。お酒は糖分を含んでいるからです。糖分は、墓石を酸化させ、シミや変色の原因となってしまいます。一度シミや変色が起きるとそう簡単には元に戻せません。何十年、何百年と墓石を残していくために、痛ませないような配慮や管理が必要です。

もし、どうしてもお酒を備えたければ、コップなどにお酒を注いで供えてはいかがでしょうか。帰宅時にはお酒を持って帰るのです。コップに入れたままでは、風や雨でコップからこぼれる恐れもあるでしょう。持ち帰っておけば、こぼれる心配はありません。

お供え物をそのまま放置する

基本的に、花などであれば、お墓に飾ったまま帰宅しても問題ありません。しかし、食べ物や飲み物は、必ず持ち帰りましょう。なぜなら、動物に荒らされる恐れがあるからです。カラスや犬、猫などの動物が、空腹を満たすためにお墓のお供えものを荒らしてしまうかもしれません。結果的に、せっかく掃除したにもかかわらず、墓参り前よりも汚くなってしまうこともあります。十分に注意しましょう。

また、特に夏場は食べ物が傷みやすく、カビが生え、異臭を放つこともあります。衛生面という観点でも持ち帰っておきたいところです。

お供え物は、その後に食べ飲みできます。供え物だからと言って、食べ飲みしてはいけないわけではありません。ただ、周りの目や墓地周辺のことを考慮すると、自宅に戻ってきてから食べ飲みするのが望ましいでしょう。

お墓参りの服装

お墓参りの際に決められた服装は特にありません。一周忌や新盆であれば、喪服を着ますが、通例のお盆やお墓参りであれば、基本的に私服でかまいません。掃除をすることを考えて、汚れてもいい服を選んでもいいでしょう。

ただし、お墓という場所に合わせた最低限の服装をしておくことが大切です。派手な服装やアクセサリー、メイクでお墓参りに行く必要はありません。細い道や砂利道、石畳の道を歩くことも多いため、ハイヒールなどの歩きにくい靴も避けておきたいです。