笹船を作って川に流そう
ちょっと天気のいい日には外に出て笹の葉を探して笹船を作ってみてもいいかもしれません。笹船も案外簡単に作ることができるので、親子で笹の葉を外で取ってきてお家で作るのもおもしろいでしょう。
まず、笹の葉を取ってきて笹の葉の端を3cmほど折ります。折ったところを三等分にして切り込みを入れます。ハサミで切り込みを入れるのがベストですが、手でちぎって折り込みを入れるのもおすすめです。
三つの切り込みができたら両端を持って内側に寄せて片方の輪っかにもう片方をくぐらせます。固定することができたら成功ですが、この工程は手先の器用さが必要となるので、子供ができない場合は手伝ってあげましょう。
もう片方のこの形を作ってあげることで、笹船の完成です。小川にに流すこともできるので、天候がよく小川の流れがそこまで早いときでなければ流すことができます。子供と一緒に笹船で遊ぶのもなかなかおもしろいでしょう。
七夕の発祥と由来
子供と一緒に七夕を楽しんでいるときには、子供に七夕について聞かれることがあるでしょう、子供にとってはそこまでなじみのあるイベントではないので、発祥や由来を聞かれることも多いでしょう。
しかし、親自身が理解していないと説明することができません。子供と七夕に何かをする前にしっかりと知識を入れておくといいでしょう。
短冊と笹の葉を使う意味
まず、笹の葉は昔から神聖なものとして扱われており、神事に使われることも多い植物でした。笹は生命力が強くしっかりと根を張るのでまっすぐ成長します。
雪や風にも負けない植物なので神聖な力があるとされてきました。また、神様のよりどころとして扱われることもありました。
次に短冊の意味ですが、もともと奈良時代に中国から乞巧奠が伝わった時に裁縫や手芸の上達を願ったことから糸が供えられていました。これが市民にも広がっていき、糸ではなく布を供えるようになってきました。
しかし、布は当時の価格でいうととても高価なものです。そのため、布をお供えするのはなかなか難しくなってきた時に紙を切ってお供えしていくスタイルになりました。
短冊は五色の色を使うというルールが決まっており、これは中国の陰陽五行説が元となっています。
「青・赤・黄・白・紫」を使うということが決まっており、青色は「人間力の向上」、赤色は「家族や先祖への感謝」、黄色は「人間関係を良好に」、白色は「規則を守る」、紫色は「学力の向上」を示しています。
それぞれの色のことを意識して短冊を書いてみるといいでしょう。
織姫と彦星のエピソード
七夕のエピソードとして有名なのは「織姫と彦星」のエピソードです。聞いたことがあるという子供も多いでしょうから、説明するにはもってこいのエピソードです。
昔、織姫という織物がとても得意な女性と牽牛という牛のお世話をする彦星という男性がいました。この2人が恋に落ちましたが、恋に夢中になりすぎて結果的に仕事をしなくなってしまいます。
織姫が織物をやめた結果、市民の衣類はボロボロになってしまいます。彦星は牛のお世話にをしなくなった結果、牛が病気にかかってしまいます。これに怒った当時の王様は2人を引き離して、7月7日の七夕の日にしか会えないようにしました。この時に2人が出会うためにかけられる橋が天の川ということも覚えておきましょう。
これが織姫と彦星のエピソードですが、子供にとってもかなり分かりやすいエピソードなので、説明してあげるといいでしょう。