7月7日の七夕の日、みなさんは何を食べますか? 七夕の行事食は「そうめん」とされていますが、それ以外にも地域によってさまざまな七夕料理があります。織姫と彦星、天の川など、七夕にちなんだ飾り付けで食卓を彩るのもおすすめです。今回は、伝統を意識した七夕のメニューや子供が喜ぶレシピを紹介します。ぜひ、七夕の献立の参考にしてください。
もくじ
七夕のメニューは何にする?
七夕には、一般的にどのような料理を食べるものなのでしょうか。
七夕の食べ物と言えば「そうめん」
七夕の行事食が「そうめん」であることを知っている方は意外と少ないかもしれません。なぜ、そうめんが七夕の行事食とされているのでしょうか。
その由来は、七夕のルーツである乞巧奠(きこうでん)という行事の中で、索餅(さくべい)をお供えしたことにあります。索餅とは、小麦粉と水粉を練って作る中国発祥のお菓子です。この索餅がそうめんの原型とされていることから、現在ではそうめんが七夕の行事食となりました。そうめんは食欲が減退しがちな夏の暑い時期にも食べやすいので、伝統を抜きにしてもおすすめのメニューです。
そうめん以外にもある七夕料理
七夕に食べる料理はそうめん以外にどのようなものがあるのでしょうか。
食品メーカーの紀文食品が2018年に行ったアンケート調査によると、七夕に食べたことのある料理は、「そうめん」(25.8%)、「ちらし寿司」(17.8%)、「ゼリー」(12.6%)、「てんぷら」(9.8%)、「茶碗蒸し」(9.2%)、「フルーツポンチ」(8.6%)、「笹かまぼこ」(8.2%)、「豆料理」(7.9%)の順となっています。
ちらし寿司、ゼリー、フルーツポンチは天の川や星をイメージしたものです。
(出典:七夕には何を食べますか?|紀文, 『七夕には何を食べますか?(イメージと実際の喫食経験)』)
ここで挙げられているメニュー以外にも、「七夕まんじゅう」、「煮しめ」、「ところてん」などを食べる家庭もあるようです。また、長野県松本市では、野溝地区の郷土料理である「七夕ほうとう」を食べる風習があります。
七夕メニューのアイデア
次に、七夕メニューを考える際のアイデアについて紹介します。
五色で彩ろう
七夕には願い事を書いた短冊を笹竹に吊るす風習がありますが、この短冊には5つの色があります。七夕の歌として親しまれている『たなばたさま』の歌詞にも「五色の短冊」と出てくるので、ご存知の方も多いことでしょう。もともとは五色の糸をお供えしていたのが江戸時代に転じて五色の短冊になったと言われています。
五色の由来は古代中国の陰陽五行説からきており、それぞれの色は「青・赤・黄・ 白・黒(紫)」の5つです。メニューを考える際に、これらの色を意識して具材を決めてみてはいかがでしょう。
星型の飾り付けで華やかに
七夕と言えば、天の川に隔たれた織姫(織女・ベガ)と彦星(牽牛・アルタイル)の物語を連想する方が多いでしょう。七夕の夜には星が欠かせません。星型で具材を抜くなどして飾り付けると七夕の雰囲気を演出できます。
季節の野菜でおすすめしたいのはオクラです。輪切りにしたときに断面がかわいらしい星形になるので型抜きをしなくても飾りとして使えます。オクラはそうめんなどにも合うので使い勝手もいいでしょう。
デコレーションで織姫と彦星を表現
織姫と彦星のデコレーションも七夕メニューの定番です。のりなどで顔を描いて2人を再現すれば、子供も喜んでくれることでしょう。
食卓を囲みながら、七夕の物語について語り聞かせてあげてください。
給食の献立を参考にしよう
保育園や幼稚園、小学校などでは、七夕の日の給食が特別メニューになるところも多いです。もし献立表などが手に入るようでしたら、それらを参考にしても良いかもしれません。
具材を変えるなどしてアレンジするのもおすすめです。