夏休みの学童利用ってどうなの?メリットやデメリット、海外の例まで - cocoiro(ココイロ) - Page 2

夏休みの学童のメリット

規則正しい生活ができる

夏休みは、夜ふかししてお昼ごろまで寝てしまい、生活リズムを乱してしまうこともあるようです。学童保育を利用できる時間は、だいたい8時半~18時。普段の始業時間とほとんど同じで、規則正しい生活リズムを作ることができます。学童に通うと、勉強や読書、遊びと自由に時間を使えるようになるかもしれません。生活リズムを整えられるだけでなく、子供の成長機会を増やすことにもつながるでしょう。

家でやることもなくダラダラ過ごすより、学童の方が子どもも喜ぶんじゃないかなと最近思う

小学生くらいになったら、親より友達と過ごす方が楽しいんじゃないかな?

うちの子、去年まで学童だったけど夏休みは特別楽しいって言ってたよ。お楽しみ会や近場の遠足、夏休みの自由研究も皆で一緒にしたり、今年も行きたいなーって言ってるけど高学年だからね。学童可哀想ってより、子ども達と触れあうことでも、学ぶことはあるんじゃないかな? 今どきの子が竹で水鉄砲作ったり、竹トンボ作ったりする? 親が教えられないことも学んでくれたら本当に感謝だよ

(引用元:夏休みも学童ってかわいそうなの?働くママのリアルな声と周囲の反応は

勉強時間を確保しやすい

子供の学習時間の確保は、親にとっても気がかりでしょう。学童保育によっては、学習時間を決めていることもありますが、子供に任せて見守る場合もあります。子供の主体性に任せる場合には、親御さんのサポートが必要となります。その日に学童保育でする学習や勉強の内容を具体的に親御さんが決めてもいいでしょう。帰宅後に進み具合を確認して、できていたらほめてあげてください。
しかし、学童保育に行くと友達が周りにいるので、遊びの誘惑は多いものです。そこで、学童保育へ行く前に、毎朝15~30分間勉強しておくと、気兼ねなく遊べます。少し早めに起こして、お弁当の準備中に勉強をさせておけば時間効率もいいでしょう。生活リズムを整えて、勉強時間を確保しやすいのが学童保育のメリットの一つです。

夏休みの学童のデメリット

子供が飽きてしまう

普段学校に通っているのに、夏休みに行くのも毎日学童保育、となると子供自身が学童保育に飽きてしまうかもしれません。学童保育以外であれば、友達の家や図書館、山や海、美術館、博物館など、大人の同行も必要になりますが、過ごし方の幅が広がるでしょう。よほど、学校の好きな子供でなければ耐えられなくなってしまうかもしれません。

親御さんの仕事の都合で、学童保育に通わざるを得ない場合には、親が時間を作れるときにほかの場所で遊ばせてあげてはどうでしょう。

親がいなくて寂しいとかじゃなく夏休みなのに今までと変わらず学校行くのは暑いし疲れる

息子が小学校に入学して初めての夏休みに『もうすぐ夏休みだぁー!』と嬉しそうに話して来た時『〇〇(息子の名前)は夏休みも学童に行くんだよ?』と話したら、黙って泣かれたのを思い出した

長期休暇になるとリュック背負ってトボトボと頭垂れて歩いてる姿見るんだよね。あの姿見ると、可哀相に思ってしまう

(引用元:夏休みも学童ってかわいそうなの?働くママのリアルな声と周囲の反応は

お弁当作りの負担

学童保育ではお昼ご飯が出ないため、親御さんが毎日お弁当の準備をする負担もかかってしまいます。朝の忙しい時間に早起きして、毎日お弁当を作るのは大変です。そこで、市販お弁当に頼ることもできますが、育ち盛りで母親恋しい年ごろの子供にとって毎日市販のお弁当になるのは、つらいことかもしれません。基本的には手作りのお弁当で、市販品のバランスを取りながら、お弁当の準備をしてあげるといいかもしれません。

また、お弁当のクオリティも100点を目指すのではなく、準備してあげることが大事。そうすれば親御さんの負担も減るでしょう。その分、夜は一緒に食卓を囲って食べましょう。

海外の学童事情

海外の学童保育ではどうなのか、フランスを例にとってご紹介します。フランスでは、学童保育の利用に、親御さんの共働きを条件として課していません。専業主婦であっても預けることができます。

ある児童保育では、夏休み期間中の開設時間が朝8時~18時半までです。申し込みは、日単位。児童10人につき1人のスタッフがつきます。お昼ご飯は、給食室に12時~13時半の間で自由に来てもかまいません。毎週午前中に会議を行って、スタッフの主催するどの活動に参加するか、自分で決められます。

例えば、演劇ならテーマをスタッフが決めますが、衣装や配役を自分たちで考え、舞台道具も手作りします。子供たちが自由に活動を楽しみ、お互いの尊重を学びながら、成長へとつなげています。学童の保護者負担は、1日あたり5~13ユーロ(約600〜1500円)。本来は児童1人あたり30~50ユーロ(約3600~6000円)ですが、市や国の負担や補助金で金額を抑えられます。
参考
夏休み、共働き家庭の子どもはどうしてるの? フランスの「学童保育」が参考になる|Huff Post

終わりに

学童保育のメリット・デメリットを踏まえ、どういった利用の仕方が望ましいのかは、家庭事情により異なります。利用できるところは利用しつつ、子供が成長できる夏休みの過ごし方にできるよう努めましょう。

参考
学校の夏季における休業日に関する児童生徒等の健康確保に向けた対応等について(依頼)|文部科学省
熱中症対策で夏休み延長検討の通知|共同通信社
夏休みの学童保育について教えて!|Benesse
夏休みも学童ってかわいそうなの?働くママのリアルな声と周囲の反応は|mama*sta select
夏休み、共働き家庭の子どもはどうしてるの? フランスの「学童保育」が参考になる|Huff Post
学童のリアル!現役学童ママが語る公立・民間学童での時間|Woman excite
小1の夏休み、学童保育を上手に活用するためには?【後編】|ベネッセ情報教育サイト

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