自治体の方針で夏休み期間が変更になる事例
地域の公立へ通っていれば、夏休みの期間を大幅な変更するというのは聞かない話ですが、住んでいる自治体の方針によって夏休みの期間が、前の年と違うという事例もあるのでご紹介します。
2019年度は、次の自治体が夏休み期間を従来の期間と違う日程することを既に公表しています。
長野県
先述の表でも記していますが、長野県は夏休みが比較的短い自治体です。しかしながら、近年の県内では想定外の猛暑が続くという理由もあってか、2019年度から段階的に県内の公立の小中学校と高校の夏休みを延長することを決定しています。
長野県内の夏休み期間の変更によって、県内に住む人たちの生活にどのような影響を与えるか気になるところです。
千葉市
千葉市では、公立の小中学校の普通教室のエアコンの設置率が実質0%ということもあり、その整備をする目的として、一部学校を除き夏休みの期間を変更します。
2019年度の夏休みを7月16日から8月末とし、夏休みの期間を延長する方針を固めています。上記の夏休みの期間の表でも分かるように、千葉市の夏休みは、最も長い46日間となっています。
相模原市
先述の長野県と千葉市では環境や設備面を考慮し、夏休み期間を変更していました。相模原市では、公立の小中学校における授業数を増やすことを目的に2019年度より夏休みの期間を7日間の短縮を決定しています。2019年度から市の公立中高の夏休み期間を、7月21日から8月24日の間で運用。特に外国語教育の内容を充実させるとのことです。
夏休みの期間が短くなったことで、児童や生徒たちの生活リズムがどのような変化が見られるか注目ポイントです。
北九州市
北九州市では、相模原市と同様、教育課程の見直しなどの理由で、2019年度より夏休みを従来の期間よりも約1週間、短縮させました。
幼稚園の夏休み期間について
幼稚園の夏休みは、小中学校と期間が重複するのが多い傾向にあります。通っている園が公立か私立によって、期間に少し違いがありますが、7月20日から8月31日までが夏休みという園が多いと言われています。
さらに、幼稚園では、夏休みの途中で夏季保育の期間を設けていることもあり、水遊びやすいかわりなどの夏ならではのイベントを体験することもできます。園によっては、年長のお泊り保育も夏休み期間中も設けている場合もあるよう。
これから子供が幼稚園に入る予定の方は、夏休みの幼稚園の有無について確認してみるといいでしょう。
高校の夏休み期間について
高校は、夏休みが始まる前に定期テスト後の休みが7月10日あたりから設けられていることもあり、追試がなければ休みモード。実質的に夏休みのようなものです。通っている高校によって夏休み期間が違っていますが、公立であればその自治体の夏休み期間に準ずる期間で運用しています。
また、私立に関しては、学校で夏休み期間を設けられるので、夏休みの終了が公立よりも早かったり、遅かったりします。
2学期制・導入校の夏休み期間について
これまで日本の学校における前期と後期に分けた2学期制の運用は、大学短大や一部の私立校でした。近年では、授業数の確保などもあり、一部の自治体でも公立の小中の2学期制が導入されています。
渋谷区では、2004年度から区立の幼稚園、小中学校で実施。3学期制を導入しているほかの都内の自治体よりも夏休みを少し短くし、7月21日から8月29日を夏休みに。短くした日数分を10月の体育の日の前の平日に設け、約1週間の秋休みとして運用しています。
2学期制は、渋谷区のほかにも目黒区・仙台市・静岡市のなどの公立の小中も導入しています。また、横浜市と新潟市に関しては、通学先によって2学期制だったり、3学期制になったりするケースも。したがってこのような自治体の公立は、学校によって夏休み期間に違いがあります。