国家資格・海上無線通信士とは?難易度や勉強法を紹介

海上無線通信士という資格をご存じでしょうか。現代社会において、無線による通信技術はなくてはならないもので、海上の安全を見守るためにも、船舶の無線設備を操作できる技術者は必要不可欠です。国際的にも評価が高いといわれている海上無線通信士ですが、この記事では資格所得のための勉強法や受験法、資格を所得するメリットなどについて紹介します。

海上無線通信士とは?

海上無線通信士とは、海上関係無線局の設備操作を行うための国家資格です。資格区分は、第一級から第四級に分かれており、海上無線通信士の資格試験は「公益財団法人 日本無線協会」が実施しています。日本無線協会とは、総務省が認めている協会の一つで、無線に関する業務の試験だけでなく、レクチャーなども実施しています。

海上無線通信士の主な仕事内容

海上無線通信士の主な仕事内容としては、衛星通信設備・電話無線設備・衛星EPIRBを用いて、モールス電信を使用せずに陸上や他の船舶と通信を行うことです。航海中の遭難事故の際や、船内の無線に関連する操作を行うエンジニアで、他の船や陸上との交信を取ります。

海上無線通信士と海上特殊無線技士の違い

海上関連の資格というと、海上無線通信士のほかに、海上特殊無線技士があります。第一級から第三級までの海上特殊無線技士は、海上無線通信士のように海上関係の無線局の無線設備の操作を行います。海上特殊無線技士の主な仕事内容は、船舶職員としてレーダーを取り扱いをすることで、他の船との無線交信の際に使用するVHF無線電話装置などを取り扱う技術者として活躍します。

海上無線通信士は難しい?レベル・難易度について

海上無線通信士の資格は、1~4級の4区分となりますが、受験の難易度や合格率はどれくらいなのでしょうか。

受験の難易度・合格率

海上無線通信士の受験難易度ですが、合格率は全体の3~4割ほどとなっています。第四級や第三級の海上無線通信士であれば、4割前後の合格率といわれていますが、第一級や第二級と上級になるにつれて難易度が上がり、3割前後の合格率となります。国の資格の中では平均よりもやや難しいレベルであるため、各区分に備えた内容の勉強をする必要があるでしょう。

必要な勉強時間の目安

海上無線通信士の主な試験科目は、法規・英語・無線工学になります。法規と無線工学は参考書や過去問に取り組んで試験対策とするのが一般的ですが、英語の場合は筆記だけでなくリスニングもあるため、英語が苦手という方は普段から英語に慣れ親しむ習慣をつけるのがいいでしょう。週に2日以上決まった時間に勉強をするようにし、受験日に向けて日に日に時間を増やすようにするようにしましょう。

海上無線通信士を取得するメリット

海上無線通信士を取得するメリットとは何なのでしょうか。海上無線通信士を生かせる職場や、社会での需要について紹介します。

活かせる職場

海外無線通信士を所得した場合は、漁船の船舶局、漁業用海岸局などで活かすことができます。しかし、海上無線通信士だけではなく、陸上無線技術士や総合無線通信士の資格と合わせてとることで、就職に有利になるといわれています。

社会での需要について

海上無線通信士とは、船が航海中に危険に遭遇することなく運航をサポートする役割を持っており、無線機器の操作を適切に行い、危険に対しての判断力や柔軟に対応することが求められます。今は全世界において船を使った運搬が盛んに行われているため、これからの国際社会において需要がある資格といえるでしょう。