こどもの日って何するの?五月人形や鯉のぼりで端午の節句を楽しむ

5月5日の「こどもの日」は、以前「端午の節句」という年中行事として男の子の成長を祝う行事。ただ、こどもの日にどういったことをするのか分からない方もいるのではないでしょうか。こどもの日の祝い方や初節句、その由来についてご紹介します。

こどもの日の祝い方

五月人形を飾る

五月人形は、兜(よろい)や鎧(かぶと)を含むこどもの日の飾り物です。これらの飾り物は、武家社会で生まれた習わしだといいます。武士が子供の体の安全を守るために、神社へお参りしたときに兜や鎧を奉納するしきたりに由来しています。現代では、子供が交通事故や病気から身を守れるよう願いを込めて、飾ります。

江戸時代は、庶民が鎧や兜を持っておらずに張子などの作り物で代用していました。また、宮中では、素木(しらき)で作った檜(ひのき)の兜を飾っていました。

五月人形は、本来家の中で最も格式高い「床の間」へ飾ります。ただ、アパートやマンションなどで床の間のない家庭であれば、「直射日光や直接空調の当たらない場所」「家族でよく集まる場所」といった条件を満たす場所に置くのがポイントです。

五月人形の購入は、両家の両親もしくは片方の両親が負担して購入するケースが多いようです。購入時期は、2月から4月上旬ころ。価格は5万円から50万円と幅広く、1人1体を購入するのが基本です。しかし、マンションやアパートに住む家庭では置く場所にも困るため「兄は兜、弟は鎧」とする場合もあるようです。

粽(ちまき)や柏餅を食べる

こどもの日には、粽(ちまき)や柏餅を食べます。粽は、紀元前の中国で生まれたようです。国王の側近である屈原(くつげん)は、国民から支持されてました。しかし、陰謀のために国を追われ、入水自殺してしまいます。彼の死を嘆いた国民は、川の魚から彼の体を守るために、粽を川へ投げ入れました。

しかし、後年、粽は彼の元に届く前に悪龍に取られていることが分かります。五色の糸でしばって、川へ流すと無事に屈原の手元に届きました。そこから魔よけの意味を込めた粽を端午の節句で食べるようになりました。

一方で、端午の節句が日本に伝わってから生まれたのが柏餅です。柏の葉は、「一族繁栄」を象徴するため、子供の健やかな成長を願い、武家や大奥の間で縁起物として食べられていました。柏の木が多く自生していたのは東日本だったこともあり、主に東日本で柏餅が広まっていきました。

鯉のぼりを飾る

鯉のぼりは、江戸時代に「武者のぼり」と呼ばれていました。武者のぼりは、戦国時代に「旗指物」として、家紋のついたのぼりを戦いの際に掲げていたことに由来しています。室町時代末期の武家社会では、「端午の節句に、旗指物を虫干しのために飾る」という風習があったことから派生して、鯉のぼりを飾るようになりました。

武者のぼりには、立身出世を象徴する「鯉」の滝登りの絵柄が描かれていました。そこから変化して、現在のような吹き流しの形をした「鯉のぼり」を飾るようになりました。五色の吹き流しには、魔よけの意味が込められています。

菖蒲湯に入る

端午の節句は、別名「菖蒲の節句」とも呼ばれます。菖蒲(しょうぶ)は、サトイモ科、ショウブ科に属する植物。節句のタイミングで菖蒲が盛りを迎えるため、ふんだんに菖蒲を使っていました。菖蒲は、健康維持や魔除けの効果を持っていると考えられていたのです。

菖蒲湯、菖蒲酒、菖蒲枕など、菖蒲づくしの1日だったのが、菖蒲の節句。5月は、春から夏への季節の変わり目で、気候の変化から病気になりやすい時期。昔は、医療が十分に発達しておらず、病気が原因で亡くなってしまうこともあったのです。このように心身の健康を願い、その恩恵に預かるため菖蒲を用いていたようです。

菖蒲湯の作り方は、菖蒲をお風呂へ直接入れるだけ。ちょっとした工夫で香りが楽しめます。約10本の菖蒲を束ねてお風呂に入れましょう。沸かし湯は、常温のうちから菖蒲を入れ、温度を高めていくと香りが増します。給湯式は、空の浴槽に菖蒲を入れて42~43度のお湯を入れ、香りを高めましょう。菖蒲湯は、血行を良くして体を温めてくれます。菖蒲は、精油を多く含んでいるため、肌に触れると血液のめぐりが良くなります。

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