吹き流しの上にある装飾の意味
真鯉や緋鯉の上にある吹き流しの、さらに上に飾りがあることをご存知でしょうか? ポールの先端についているものは「天球」と呼ばれ、その下に風で回って音が鳴るようになっているものを「矢車」と言います。この2つにも意味があるので、確認していきましょう。
天球の意味
のぼりには古来から、神霊を迎える「招代(おぎしろ)」という意味がありました。神霊が迷わず降りてくることができるようにするための目印です。天球ができる前は、竿の先に赤や黄色などの目立つ布をつけていました。
これがだんだん、形を変えて、江戸時代末期には球状に編んだ駕籠玉(かごだま)になり、現在の天球になりました。現在は派手な金色のものが多く、神霊の目につきやすくする役割があることに変わりはありません。
矢車の意味
矢車も天球と同じで、神霊の目につきやすくする役割があります。天球よりも後になってつけられるようになったようです。
名前の通り、車輪の形をしており、スポークの部分が矢の形になっています。「矢」は、邪気を打ち破り、幸福を呼ぶ意味を持っており、縁起物とされています。
この車輪が風で回ることで、「カタカタカタカタ」と音が鳴ります。この音で、神霊に鯉のぼりの場所を知らせているのです。
まとめ
鯉のぼりの一番上にある吹き流しだけでなく、ポールの先端の装飾にも意味があります。鯉のぼりの吹き流しを切り口にして、日本の伝統や文化について子供と話をしてみてはいかがでしょうか。
参考
五色の吹流しと鯉のぼりの関係は?|総合人形専門店こうげつ人形
こいのぼりの吹き流しの意味!五色を使う理由も調べたよ!|ai.net
鯉のぼりの吹き流しと色の意味を子供にわかるように言うとコレ!|生活サポート情報ご案内処
鯉のぼり・吹き流しの由来や色は?飾りや矢車の意味もばっちり!鯉の色と数の意味も調べてみた|ココロータス
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