公立幼稚園と私立幼稚園の違い
幼稚園には公立と私立の2つがあります。公立は自治体が運営していますが、私立は学校法人や宗教法人などが運営しています。公立幼稚園と私立幼稚園はどんな点が異なるのか、項目ごとにまとめました。
費用
公立のメリットは何といっても費用が安いことです。文部科学省の発表した「平成28年度 子供の学習費調査の結果について」によると、公立の学習費総額は234,000円です。これに対し私立は482,000円と倍近い金額の差があります。
教育方針
公立が比較的自由な教育方針であることに対し、私立は園によって特殊なカリキュラムが組まれていたりします。また延長保育などの制度が整っている私立に対して、公立は午前中のみといったスケジュールもあるため、保育時間が短いという点もあげられます。
幼稚園でかかる費用ってどのくらい??
幼稚園に入園するにあたって気になるのはその費用です。幼稚園では年間どれくらい費用がかかるのか値をみてみましょう。
幼稚園の平均年間費用
ここでは幼稚園の平均年間費用をご紹介します。
教育費 | 給食費 | 園外活動費 | 合計 | |
公立 | 119,175円 | 19,382円 | 83,707円 | 222,264円 |
私立 | 319,619円 | 36,836円 | 141,553円 | 498,008円 |
(引用元:幼稚園の費用はいくらかかる?入園料や保育料、公立・私立の違いは?|お金のカタチ)
公立と私立では年間で250,000円以上の違いがあります。この項目の他にも園服・通園バス代などが別途かかってきますので、それなりの負担になることがわかります。
保育園の費用との違いは?
保育園は基本的に仕事などで家庭で保育ができない状態の子供が通うところです。また保育料は各家庭の収入によって決められるので、一概にどちらが安いとは言えません。収入の多いご家庭の場合は幼稚園の方が安いケースが多いです。
幼稚園ではかかるけれど保育園でかからない費用としては
- 制服代(制服のない保育園が多い)
- 送迎代(基本的に親が贈り迎えすることが多い)
- 延長保育代(長時間保育が認められていれば月額に含まれている)
などが挙げられます。
親の就労状況や収入に応じて、どちらが費用を抑えて利用できるのかを考える必要があります。
【参考】幼稚園の教育内容
幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省の管轄になります。幼稚園の教育内容は文部科学省の指導計画において、さまざまな項目が決められています。
主な項目としては
- 健康
- 人間関係
- 環境
- 言葉
- 表現
の5項目が挙げられ、それぞれの基準や目標を細かく定めています。
- 何ができるようになるか」(育成を目指す資質・能力)
- 「何を学ぶか」(教科等を学ぶ意義と,教科等間・学校段階間のつながりを踏まえた教育課程の編成)
- 「どのように学ぶか」(各教科等の指導計画の作成と実施,学習・指導の改善・充実)
- 「子供一人一人の発達をどのように支援するか」(子供の発達を踏まえた指導)
- 「何が身に付いたか」(学習評価の充実)
- 「実施するために何が必要か」(学習指導要領等の理念を実現するために必要な方策)
(引用元:幼稚園教育要領解説|文部科学省)
このようなベースを基に、各幼稚園では独自の取り組みなども加えて、子供達の教育に携わっているのです。
まとめ
幼稚園選びはとても大変な作業です。何度も足を運んだり、膨大な資料を読んだり……中には面倒だと感じてしまうときもあるかもしれません。
でも一番大事なのは、子供に合った園であるかどうかということ。親のエゴだけで選ぶのは非常に危険ですし、あまり背伸びをさせてしまって子供が疲れてしまうことも考えられます。
各家庭でよく話し合い、どんな教育方針で子供を育てていくのか、どんな雰囲気が子供に合うのかを見極めましょう。その上で子供が「通いたい」と思える園が最も適している園になるのです。
参考
幼稚園・保育園選びで重視したこと、1位は? – 2位は「園の雰囲気が良い」|マイナビニュース
幼稚園児&保育園児ママ(2016年/全国) 「幼稚園・保育園選びで重視すること」|リビングくらしHOW研究所
幼稚園の費用っていくらかかる?入園前に知りたい幼稚園とお金のこと|teniteo
幼稚園は私立と公立どっちを選ぶ?それぞれの違いや特徴を徹底比較|マイナビウーマン子育て