日本各地の「ホッチキス」以外の呼び名
日本中に「ホッチキス」や「ホチキス」という呼び名が浸透していく中で、ある一部の地域では変わった名前で呼ばれています。特に強いなまりが目立つ東北地方で「ホッチキス」以外の名前で呼ばれていることをご存じでしょうか。
北東北では「ガッチャンコ」
青森や岩手、秋田県のある北東北地方では「ガッチャンコ」と呼ばれています。紙をとじるときの「ガチャン」という音から「ガッチャンコ」という呼び名がついたとも推測されていますが「ホッチキス」の方言として伝わっているようです。
ちなみに関西弁で「つなげる」という意味でも「ガッチャンコ」は使われていますが、ホッチキスでつなぎ合わせる、といった部分では共通していると解釈ができます。
宮城県では「ジョイント」
変わった呼び名では宮城県の「ジョイント」というものがあります。この名前は、ホッチキスを製造販売するマックス株式会社の商品に「ジョイント」という商品があったからではないか、という見方がされています。
中にはホッチキスに大きく「MAX」と表示されていることから「マックス」と呼ぶ人もいることから、「ジョイント」に次ぐ「マックス」という名前も広まっているそうです。「マックス」の由来も古く、日本にホッチキスが定着した昭和10年以降に山田航空工業がホッチキスの販売を開始し、そこにメーカー名「MAX」が書かれていたから「マックス」と呼ぶ人もいたようです。
ただし「マックス」が通じるのは一部の地域のみで、「ジョイント」と呼ぶ人とともに少数派です。一般的には「ホッチキス」または「ホチキス」と呼ばれています。